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小公女サラ【客用ティーポット編】 

 ある趣味@JBBSの往年の名スレを元にした話。




「どうして……? どうして開かないの……!?」
 困惑と共に、サラは何度もドアの取っ手に手をかけ、全身の力を込めて押し開こうとする。
 しかし、来賓室の重い樫のドアはびくともせず、無情にも硬い手ごたえを返すばかり。なおも数分にわたってドアと格闘していたサラだが、外から施錠された両開きのドアにはわずかな隙間すら作ることはできなかった。
「……そんな…ぁ…っ」
 小さな手のひらが力無くドアを叩く。
 来賓室の出入り口はこのドア一つ。予備の鍵も持たずに閉じ込められたサラが、中から開けることは適わないのだ。絶望に打ちひしがれたサラの腰が、ぶるると震える。
「あっ……っ」
 切なく足をもじつかせ、爪先立ちになりながら。サラは使用人の証である古びたエプロンの上から、スカートの前を握り締めてしまう。
 先程から感じていた尿意はますます激しくなっていた。ようやくクリスから解放され、大急ぎでトイレに向かおうとしていたところをイルマに見つかって、この来賓室の掃除を押し付けられたのだ。とっくに済ませているはずだったオシッコが、いまやサラの下腹部をぱんぱんに膨らませている。
「はぅ……あ、ぅっ」
 小さな唇がきゅうっと引き結ばれる。きつく目を閉じ、サラは押し寄せる尿意の波を堪えていた。握り締めたエプロンには皺が寄り、ドアに倒れ込むように前屈みになって、突き出された可愛いお尻が左右に揺れる。
(だめよ、だめっ、だめよサラ……っ)
 自分に言い聞かせるように、サラは激しい下半身の生理的欲求に抗う。
 幸いにして、室内には他の人目は無い。脚の付け根に手のひらを押し当て、くねくねと腿をすり合わせる――少女として見せてはならない姿を晒しながら、サラは懸命に息を詰める。
「っ、あ、は、っ、はぁ……っ」
 立て続けの波を乗り越えて、どうにかわずかな余裕を取り戻したサラは、わずかに息を緩めてドアにもたれかかった。手はじっとりと汗で湿り、背中にもじわりと嫌な汗が浮いている。
 懸命の我慢でわずかに引いた尿意は、しかしなおさざ波のように少女の下腹部に燻って、またいつ膨らんでもおかしくない状況だった。硬く張りつめた下腹部をさすり、サラは恐る恐る後ろを振り返る。
「……ど、どうしよう……っ」
 切に排泄を訴えている下半身はすでに、恥ずかしい熱水をはちきれんばかりに膨らませ、乙女のダムは決壊へのカウントダウンを始めている。
 しかし無論ながら、来賓室の中には、用を足せるような場所などあるはずもない。閉ざされたドアの他には嵌め殺しの窓が並び、わずかな通気口を除けば他に出口は見当たらない。恥を忍んで何度も大声をあげても、いっこうに誰かが駆け付ける様子もなかった。
 こんなところで催してしまうなんて、最悪の事態だった。サラは緊張に小さく喉を鳴らし、口の中の唾を飲み込む。
「っ……」
 伝統と格式を重んじるコーネリア女学院の来賓室は、それに相応しい調度と装飾を揃えられている。リベア杉のテーブルに、虹織りのソファ。壁にはカラトゥアの壺や前カザユ時代の名画も並び、床にはパリジャの絨毯が余すところなく敷き詰められている。
 リタニアのお屋敷にいた頃ならいざ知らず、今のサラのお給金では一生かかっても買うことができるかどうかも分からない。
 もしこんなところで粗相をしてしまおうもうのなら――どうなるのかは火を見るよりも明らかだ。恐ろしい想像に、サラは背筋を震わせる。
(お、お手洗い……っ)
 今、一番欲しいもの、一番したい事を心の中にくっきりと思い浮かべ、サラはもじもじと腰を揺する。朝食で口にしたわずかなスープとミルクも、いまやすべて恥ずかしい熱水へと変わり、溜まりに溜まった少女のダムを内側から押し上げて、サラを苦しめている。
(あ、あっ、あ、だめ、……っ!!)
 できない、とはっきり分かった途端、むずがる用にサラの下腹部が尿意を湧き起こさせる。腰骨から恥骨の間、太腿の奥へとじいんと伝播するイケナイ感覚に、サラはたまらずエプロンの前を両手で押さえこんだ。
「あぁんんっ……っ……」
 思わずはしたない声が漏れてしまう。膝ががくがくと震え、不格好に突き出されたお尻が左右にくねる。ぎゅうっと前屈みになって脚の付け根を押さえこみ、ふらふらと足踏みをする、みっともない我慢のダンスを披露してしまい、サラの頬は羞恥に染まる。
 閉じ合わせた太腿の奥、じわっ、と膨らむ熱い感触に、サラは歯を食いしばって耐えた。
「あ、あっ、あ、だめ、だめぇ……っ……」
 押し寄せる圧倒的な尿意の波に、いまにもダムが突き崩されてしまいそうだった。
 限界を超えて噴き出した恥辱の噴水が下着を台無しにし、一着きりしかない使用人服をびちゃびちゃと黄色に汚し、足にびったりと貼りつかせて、匂い立つ湯気の立ち上る水たまりを足元に撒き散らす様を想像し、サラは必死にそれを避けようと抗う。
 は、は、と息を荒く吐きながら、サラの視線は当て所もなく来賓室の中をさまよう。
 求めるものがそこには無いと分かっていても。何かに救いを求めずにはいられなかったのだ。
 そして――少女のハシバミ色の瞳は、テーブルの上に残された、紅茶のティーセットへと吸い寄せられるように向けられていった。
「ぁ……ぁっ」
 ついさっきまで、マチルダ先生とお話をしていた大事なお客様が使っていたものだ。イルマに言いつけられ、いちばん上等な紅茶を用意してここに運んだのもサラだった。その後片付けを命じられて、サラはここに閉じ込められてしまったのだが――
 テーブルの上に無造作に置かれた、二つのティーカップと、ティーポットをまじまじと見つめ、思わず小さく喉まで鳴らしてしまい、サラはようやく我に返った。
(……や、やだ……っ、わ、私、何を考えて……ッ)
 かあっと少女の頬が赤くなる。
 あり得ないことだった。曲がりなりにもリタニアの公女が――いや、たとえそんな地位など無くても、女の子がそんな事をしていいはずがない。
 しかし。サラはテーブルの上から視線を反らすことはできなかった。
 そう。あの、あのカップ。あの中に、今自分を苦しめている、恥ずかしい液体を出してしまえば、少しは……少なくとも、ティーカップの分だけは楽になれるのではないだろうか。
 あまりにもはしたなく、みっともない――もはや言葉では言い表せないほど下劣な行為は、しかし今のサラには抗いがたい誘惑だった。閉じ込められた密室の中、なおも高まり続ける尿意はとどまるところを知らず、両手で押さえこんだ脚の付け根、乙女のダムには危険水位を遥かに超えて、恥ずかしい液体が溢れそうになっているのだ。
 立て続けに襲いかかってくる下品な欲求に耐えかねて、サラの“おんなのこ”は悲鳴を上げる。これ以上自分がどれだけ耐えていられるか、全く想像できなかった。
「っ……」
 困惑と羞恥と、複雑な感情に、少女の整った顔立ちが歪む。
 下品な衝動に突き動かされるように、おぼつかないサラの脚はテーブルの傍に吸い寄せられていく。
(だめよ、だめ……何を考えているのサラ……!! そ、そんなの、ダメに決まっているじゃないっ……!!)
 必死に自分に言い聞かせようとする理性は、しかし、より深い本能の手綱を握ることはできなかった。使用済みのティーカップはまるで、サラに自分を手に取れと訴えかけているようにすら感じられる。
 ついに、脚の付け根を押さえこんでいた手の片方を離し、サラの伸ばした指先が、白磁のカップの持ち手に触れる。
 まだカップのそこに残るわずかな紅茶の雫から、ほんのりと香る茶葉の名残が鼻をかすめた。昔、リタニアのお屋敷にいた頃にも味わった、上等な紅茶の香り――そんな大事なお客様に出した食器に、いったいいま自分は『なに』をしようとしているのか。
 それを改めてはっきりと意識してしまい、サラは耳先までを羞恥に赤く染める。
「っ…………」
 しかし、突き上げるように激しい衝動はさらに荒れ狂い、サラの残り少ない理性と余裕を奪ってゆく。少女の意志を無視して波打ち、ずきん、ずきんと脈動する、はちきれんばかりの尿意を湛えた下腹部が、解放の予兆を感じ取って歓喜に打ち震える。
(……やだ……ぁっ……)
 こんな行為にすら悦びを覚えてしまう自分の身体に、サラは戦慄いた。
 少女の心を捕えて離さない誘惑――。この空のティーカップに、オシッコを済ませてしまいたい、というあまりにも非常識な想像にすら、サラの下半身は歓喜の声を上げているのだ。
 空のカップを手にしただけで乙女のダムの水門はぷくりと膨らみ、排泄の準備を整えようと、ぴくぴくと緩み始めそうになっていた。
「あ……ッ」
 自身の意思を無視して、勢いよく噴水のように熱い水流を迸らせそうになった恥ずかしい女の子の出口を懸命に締め付けて、サラは激しく身悶えする。
(だ、だめ、だめよ……だめなのっ……)
 否定を繰り返す思考とは逆に、手のひらは白磁のティーカップから離れようとしない。
 この小さな器を、露わにした乙女の秘密の出口へと、思い切り押し当ててしまいたい――その抗いがたい誘惑が、サラの心の奥底にまで深く染み入ってゆく。
 はちきれんばかりに膨らんだ下腹部の液体が、勢いよく排泄孔から噴き出し、カップの底にはしたない音を響かせて叩き付けられる――それはいったいどれほどの解放感を与えてくれるだろう? 我慢に我慢を続けた末、もはや限界まで伸び、膨らみきった下腹部は、ずきずきと鈍い痛みすら覚えるほどに限界が迫っている。
 押さえこんだ手の下、切に苦痛からの解放を訴える下腹部をもう一度、サラはエプロンの上から撫でさすった。
 まるで石のように硬い手ごたえが返ってくる。
「ぁあっ……」
 それと同時、甘く切なくむず痒い痺れが、下腹部のいちばん底にまで走り、サラは下半身を激しくモジつかせた。いまやいつ崩壊を迎えてもおかしくないほどに、我慢は限界を迎えている。
 サラは再度、手のなかの小さなカップにすがるような視線を向ける。
 こんな小さなティーカップではとても、乙女の秘密のダムいっぱいに沸き立つ恥ずかしいホットレモンティの全てを注ぎ移すことは叶わないだろう。
 だがそれでも、たとえそんな、ほんの小さなカップ一杯分でも、この苦痛が和らぐのなら。
(……ぜ、ぜんぶ、空っぽにできなくても……ちょっとだけでも、楽になるかも……っ)
 イケナイ想像をやめられない公女の身体は、ひくんひくんと蠢いて。
 秘密の出口を締め付け続ける括約筋は、一刻もはやく下腹部をたぷたぷと満たす熱い雫を絞り出して自由になりたいと訴える。

 こぽり。

「ふあぁあんん……っ」
 甘くはしたない声すら上げ、サラはまた、身体の中に湧きあがる恥ずかしい水の源流を感じ取ってしまう。下腹部のなかに、さらにこぽこぽと琥珀色の水流が湧きあがってきたのだ。すでに限界まで膨らみきった少女の下腹部はそれを受け入れる余裕などあるわけがない。
 思わず、スカートの上から、サラは掴んだティーカップを抱え込むようにして、飲み口を股間に押し付けてしまっていた。
(あ、あっ、あっ……、あ…っ!!)
 ぐりぐりと、白磁器の硬い感触がスカートの上から脚の付け根を擦り、じわぁ……っ、と熱く疼く乙女の秘所が、今にもぷくりと緩み膨らもうと収縮を繰り返す。
 引けた腰の脚の付け根、ちりちりと直火であぶられているようなむず痒さは一段と激しさを増し、まさに激しい水流がカップの底を打ち据える音が響き始めそうだ。
(だ、だ、め…っ、だめ……、なのに……っ)
 カップを握り締めたまま、サラは激しく身悶えを繰り返した。
 眉をハの字にして唇を噛み、きつく息をつめた切羽詰まった表情で、サラは手の中に握り締めたティーカップと、無人の来賓室の中を見比べる。隅から隅までを贅沢な丁度に彩られた来賓室の中は、たとえ部屋の隅であったとしてもしゃがみ込んで、用を済ませられるような場所など無い。
 限界を迎えて粗相をしてしまったが最後、絨毯やソファーに、恥ずかしいおしっこの痕跡はありありと残り、今度こそサラは女学院を追い出されてしまうだろう。
(でもっ、でも……っ……)
 堪えに堪えたおトイレの限界は、すぐ傍にまで迫っている。
「は……あ……っ」
 何度も何度も葛藤と逡巡を繰り返すサラの、きつく押し殺したような息が、部屋に響く。
 長い躊躇ののち、サラは驚異的な集中力で脚の付け根に押し当てていたティーカップを机の上に置き直した。細い指はゆっくりとほそい持ち手から離れ、ついにティーカップは最初にあった元の通り、テーブルに戻る。
「く……、ぅ……はあっ……」
 そして。サラはそのまま、すぐ隣――同じ白磁のティーポットへと移っていた。
 強烈な罪悪感と共に、サラはすっかり空になったポットの蓋を外すなり、残る茶葉を隣のカップへと開ける。
 かすかに湯気をたてるそのティーポットを前に、サラはやおら脚の間をに当てていた手のひらを離し、スカートの端をエプロンと共にたくしあげる。
(だ、だめ、もう駄目……っ)
 もはやサラに言葉はなかった。ここがどこであるのかも忘れてしまったように、サラはたくしあげたスカートの端をまとめ、口にくわえた。
 はしたなく捲りあげられたスカートの下、露わになったドロワーズを、逡巡と共に腰の下まで引き下ろしてゆく。もじもじと膝を擦り合わせる中腰の姿勢では、たったそれだけの事すら全神経を集中させなければならなかった。
 ふとしたことで緩みそうになる排泄孔をしっかりと締め付けながら、どうにか作業を終える。
(こ、このあとで、……大急ぎで片付けて……ちゃ、ちゃんと、しっかり洗って……綺麗に、しますから……っ……、ごめんなさい。ごめんなさい……っ!!)
 誰にともなく、祈りをささげながら。サラは両手でティーポットを抱えあげると、ついに露わになった乙女の大切な場所へと近づけてゆく。
 そう。サラはこのティーポットの中に、オシッコをすることを決めたのだった。
 ティーカップではなくティーポットを選んだ理由は単純。小さなティーカップではサラのおなかのなかでたぷたぷと波打ち揺れるほどのおしっこを注ぎ込むのは、どう考えても不可能だったからだ。
 アンと一緒に、馬小屋のバケツでおしっこを済ませた時の記憶が蘇る。あの時だって、わずか二回のおしっこで、バケツはなみなみと溢れんばかりに一杯になってしまったのだから。
(ふあ……っ)
 羞恥に頬が染まり、緊張に指先が震え、思わずポットを取り落としそうになる。一度は床に置いてそれを跨ぐことも考えたが、それでは小さな的を外してしまうかもしれない。そうすれば絨毯を汚してしまうことは避けられなった。普段の時ならともかくも、この切羽詰まった状況で慎重に位置を調整しながら、しゃがみ込むのは無理だと考えたのだ。
 乙女の排泄はいったん始まった以上、途中でとめることなど叶わない。
 あんなにも小さな陶製のカップなど、一瞬でいっぱいになり、そのままあふれ落ちた水流が絨毯を、床を、余すところなく広がって、少女の羞恥で汚し、水浸しにしてしまうことは間違いないのだ。
 動揺にもたつく足元と共に、かすかに床がきしむ。
「ぁあ……こんな、こんなのっ……っ」
 乙女の潔癖な理性が警鐘を打ち鳴らす。あろうことか歴史あるコーネリア女学院の来賓室で、スカートをたくしあげ、立ったまま乙女の秘所に直接、押し当てたティーポットに小用を済ませようという常軌を逸した行為に、サラの繊細な羞恥心は焼け切れてしまいそうだった。
 だがしかし、それでも。
 惨めに無残にエプロンを、使用人服を濡らし、足元に盛大な噴水を撒き散らして、来賓室に大惨事をもたらしてしまうよりは。そんな事を言い訳に、サラははしたない姿勢での排泄の準備を進めてゆく。
「ん……っ」
 来賓室の中央、整えられた調度の間。使用人服のスカートをたくしあげ、下着を膝下まで下ろし、仁王立ちになって。心持ち前に突き出した腰は、まるで男の子が立ったままオシッコを済ませている時の姿勢にも似ていた。
 ほんのりと色づき、膨らんだ脚の付け根。
 乙女の大切な場所を守るように、蓋をあけたティーポットが、股間へと押し当てられる、――その瞬間。

 ぷしゅしゅるるるぅうっ!!

「はぁあぁ……っ!!」
 強烈な感覚が、内腿の付け根を走り抜ける。
 彼女の股間、女の子の部分で弾けた琥珀色の液体が、勢いよく音を立てて、ティーポットの中へと注ぎ込まれていた。
(んぁああ……っ)
 これまでにも何度か経験のある、限界寸前の我慢からの解放感。そのうち震えるような感覚がぞくぞくと背筋をはい上がり、頭を突き抜けてゆく。

 ぶしゅぅうっ、じょぼっ、じょじょぼぼぼぼぼぼぼぼぼお……っ

 乙女の身体が温め続けていた羞恥のホットレモンティーは、激しい水流となってポットの底を打ちつける。我慢し続けた女の子の放水は、同年代の少年のものと比べ物になるはずもない。たちまち派手な音を響かせながら、乙女のレモンティーがティーポットの中に激しく波打ち始める。
「はぁあああ……っ……」
 サラの唇から、少女のものとは思えない、甘くとろけた吐息が溢れだす。
 じょぼじょぼと、剥き出しの股間に押し付けたティーポットの中に、遠慮を知らぬ勢いで恥辱の水流をなお激しく注ぎ込みながら、サラはうっとりと目を細めてしまう。尿意からの解放にくちびるは緩み、頬はとろけて、今にも天へと昇っていきそうな様子だ。
 大胆に露わになった白い肌。ドロワーズのゴムが浅く食い込んでいたおなかは、猛烈な勢いのおしっこを絞りだしながら、見る見るうちにしぼんでゆく。下腹部を下品に膨らまさせてしまうほど、サラのオシッコははち切れんばかりに溜まっていたのだ。
 しかし。
「え、あ……っ」
 折角の至福の瞬間も、長くは続かない。じょぼぼじょぼぼと白く泡立って注ぎ込まれる恥辱のホットレモンティーは、みるみるうちにティーポットの中に溜まり、あっというまにポットを一杯にさせてしまっていた。
「あ、あっあ、や……だ、だめっ……」
 考えてみれば、当たり前のことだった。
 サラのおなかの中に溜まりに溜まっていた、恥ずかしいレモンティは、たかだかティーカップ2杯半程度の容量しかないポットの中にすべて納まりきる訳がなかったのだ。見る間に一杯になったティーポットが、ずっしりとサラの手の中に圧し掛かる。
 まだ、半分も出しきっていないはずなのに――すでにティーポットは八分目まで一杯になってしまっている
(や、だ、だめ、こんな……ぁあ、あっ、止めなきゃ……っ!!)
 いまなお激しく噴き出し続ける水流を押さえこもうと、サラは懸命に内腿、“おんなのこ”に力を込める。しかし、一度堰を切った女の子のダムがもう一度それを押さえこむことなど不可能だ。
 ぶしゅぶしゅと遠慮ない音を響かせ黄色いおしっこを噴き出す出口を閉じるため、丸出しの股間に、ティーポットを押し当てるという、珍妙ながらも下品極まりないすがたのまま、サラはオシッコをこぼさぬようにと腰を激しく揺すってしまう。
 しかし、それは全くの逆効果。サラが身をよじったと同時、いまにも溢れんばかりに注ぎ込まれていたティーポットの中身が、注ぎ口からぴゅうっと飛び出した。
 テーブルの上に激しく飛び散った液体が、ぱしゃっと飛沫を跳ねさせる。
「だっ、な、っ、あ、あ、ぁあぁっ……」
 慌てて腰を動かせば、今度はさらにに強く、注ぎ口から出来たてのホットレモンティーが流れだした。まるで、男の子のオシッコのように。立ったままの少女のすぐ前、黒樫のテーブルに、その上に置きっぱなしのティーカップに。太く黄色い水流がびちゃびちゃと注がれてゆく。
(い、いやぁああ……!? だ、だめ、だめ。止まって、止まってぇ……っ)
 ありったけの力を振り絞っておしっこの出口を締めつけようとするサラだが、余計な身じろぎのせいで、テーブルの上に注がれるポットの中身はむしろ増えるばかり。
 さらに、中途半端にオシッコを出したせいで、おなかの中にできた余裕は彼女の中の恥ずかしい液体をより一層増長させてしまっていた。急に出口をふさがれ、まだ溜まったままの乙女のホットレモンティは、サラの女の子の部分をこじあけ、股間に秘められた秘密の花園から外界に飛び出そうと激しく暴れる。
「んあ…っ……はああぁんっ…」
 目の前が白くなる。声を上げながら腰を捻るたび、傾いたティーポットからぽたっ、ぽたたっ、と淹れたてのサラ特製ホットレモンティが噴きこぼれる。
 なお、押し当てられたティーポットの中には、じゅうぅっ、じゅおおっ、と水流が水面を打ちつけるはしたない水音が響いていた。
「で……っ……でちゃう……っ…」
 プライドも何もかなぐりすて、下腹部の衝動に尽き動かされるままにサラに、在りし日のダイヤモンド・プリンセスの面影は無い。
 ぶるぶると腰を震わせたサラの女の子の部分から、激しく羞恥の水流がらほとばしり、ティーポットにじょぼぼぼっと野太い排泄音を響かせる。
 先程までの排泄とは液体の量も、規模も、軌道も違っていた。
 女の子の部分から滝のようにあふれ出した液体は、押し当てられたティーポットの中。丸い水面に思い切りぶつかって、跳ね返った雫をそこらじゅうに飛び散らせる。
 勢いのいい液体どうしがぶつかる音はとどまる事を知らなかった。
 サラが股間に押しあてたティーポットを満たす、公女特製のホットレモンティ。わずかに湯気をってるそれは、注ぎ口から勢いよくテーブルの上のティーカップへと注がれて、さらにそこからも溢れ、まるで芸術的な噴水のように、テーブルの上に広がってゆく。
「ああ……っ……だめぇ……っ……んあああああっ!!!!」
 あまりにもはしたない、水芸を、歴史あるコーネリア女学院の一室で存分に披露しながら。サラの悲痛な叫びは、いつまでも来賓室の中に響き続けていた。



 (初出:書き下ろし)
[ 2011/04/01 23:15 ] 小説 | トラックバック(-) | コメント(-)

小公女サラ【馬小屋バケツ編】 

 ある趣味@JBBSの往年の名スレよりネタを拝借。





「まったくだらしない娘ね。……よりにもよって学院の玄関でオモラシなんて。サラさん、あなたは自分のしたことが分かっているんですか!!」
「で、でも、先生……」
「口答えを許した覚えはありませんよ!!」
 鋭く叱責され、サラは思わず身体をすくめてしまう。ひゅん、と空を切る鞭の音を聞くだけで、サラの理不尽に抗おうとする心はあっという間にしぼんでしまうのだ。
 そこにはかつて、歴史あるコーネリア女学院で持て囃されていた公女の面影は無い。
「一体どういう躾をされてきたのかしら。お手洗いも満足に済ませられないなんて……!!」
「…………っ」
 マチルダ先生の叱責に、粗末な使用人着の身体はますます小さくなる。理不尽な要求の積み重ねの果てに、耐えきれずオモラシをしてしまったことだけでも、死んでしまいたくなるほどの出来事だったというのに――それを先生たちの前でつまびらかにされ、責められるのは、想像を絶する苦痛だった。
 乙女のプライドをずたずたにされる仕打ちに、もはやサラは羞恥に俯き、唇を噛むばかりだ。
「大切なお客様の前で粗相をしたばかりか、神聖な学び舎を汚したんですよ。解っているのかしら!? なにか言い訳があるなら言ってみなさい。……さあ!!」
 マチルダ先生に吊り上がった眼鏡の下からじろりと睨まれて。サラはおずおずと伏せていた顔を持ち上げる。
 ひゅっと息を吸う音が、小さく喉が震わせた。
 先生たちの無言の視線が、ちくちくと背中に突き刺さる。まるで針のむしろのようだ。
 こんな有様で自分だオモラシした理由をこんな大勢の中で説明するなんて、考えただけでも顔から火が出そうだった。
(だ、駄目よサラ。ちゃんと……ちゃんと言わなくちゃ……)
 このまま黙ってやり過ごしてしまいたい――そう思いかけた心を奮い立たせ、サラは上目づかいにマチルダ先生を見上げ、おずおずと切り出した。
「ま、マチルダ先生、私、何度も言ったんです……お、お手洗いに行かせてくださいって……でもっ、駄目だってイルマ……イルマさんに、言われて……」
「――サラ!!」
 抗弁の途中で、マチルダ先生が声を荒げる。
 サラはあの鞭の痛さを思い出し、ひぅと小さく喉奥で悲鳴を上げて身体を丸めてしまう。
「何を言っているの!? あなたはもうクリフォード家のご令嬢ではないのよ!! そんな我儘は、きちんと仕事を済ませてからおっしゃいなさい!!」
「そ、そんな……私、しっかりやっています!! お洗濯も、お掃除も、全部――」
 そう。本来は使用人頭のイルマの分担のはずの仕事まで。サラは朝から夜遅くまで、一生懸命になって働いているのだ。それが理由でトイレに行くこともできず、延々オシッコを我慢させられる羽目になり――とうとう限界を迎えてしまったのに。
「お黙りなさい!!」
 あまりに理不尽な言い分に言い返したサラは、しかし顔のすぐ近くに振り下ろされた鞭に、言葉の続きを途切れさせてしまう。
 眼鏡をくいと押し上げて、マチルダ先生は立たせたサラに言い渡す。
「いいことサラ、あなたは神聖な学び家を汚し、使用人の分際で伝統あるコーネリア女学院の名前に泥を塗ったのよ。それを自覚なさい!!」
 サラがただの使用人であればまだ良い。しかし、サラは使用人として働く代わりに、学院の生徒として授業を受けさせてもらうことになっている。ゆえにサラの失態は、使用人としてと同時に、学院の生徒――一度は学年首席にもなった少女のものでもあるのだった。それ故に、サラの失態はそのまま、学院全体の評判を落とすことになりかねない。
「あなたには罰を申し渡します。いまの仕事に加えてこれから2か月、馬小屋と馬車の清掃、馬の世話をなさい」
 酷い話だった。馬の世話など本来は御者の仕事だ。成人男性でなければ普通はとても勤まらないもので、学院に通わねばならないような少女に任せて良いものではない。まして、サラはまだ社交界にも出ないような年齢なのだ。
 しかし、マチルダ先生の言葉に逆らうことはできず、サラは小さく『はい……』と頷くしかできない。
 そして――マチルダ先生は更に、とんでもないことを言い出した。
「それに加えてもう一つ。あなたはまだ、使用人としての自覚が無いようですから、今日から授業の間、校内にある生徒用のトイレに行くことを禁止します。いいですね!!」
「そっそんな、無茶ですっ……!!」
 余りにも無茶苦茶な命令に、流石のサラも思わず叫んでいた。
「なんです、いちいち口答えをして!! サラ、そもそもあなたがきちんとお手洗いのしつけもなっていないから言っているんですよ!?」
「で、でも……そんな、……」
 サラは、使用人としての仕事以外の時間――朝の9時から午後の4時までは、学内で授業を受けることになっている。その間普通にしていれば2回か、3回はトイレに立たねばならなかった。まして今は冬口で、粗末な使用人服しかないサラは、いつもよりもオシッコが近くなっているのだ。それを禁止なんてされたら、どうなるかは火を見るよりも明らかだった。
「ま、マチルダ先生っ……そんな、ぜったいに無理です……が、我慢、できません……」
「まあ……っ。なんてみっともないことを言うの、この娘は!! サラ、それでもあなたは伝統ある学院の生徒ですか!?」
 こんな時だけ生徒扱いして、理不尽に怒鳴られることに、サラは悔しさに俯いてしまう。
(い、一番恥ずかしい思いしてるの、私なのにっ……)
 サラだって、恥ずかしくないわけでがない。好きでオモラシをしたわけがないのだ。女の子であれば絶対に見られたくない姿を、二度も晒してしまったのだ。……思い出すだけで死んでしまいたくなるほどだった。
 なんとか許してもらおうとするサラだが、マチルダ先生はまるで取り付くしまもないというように話を打ち切り、背中を向けてしまう。
「あ、あのう、先生、いくらなんでもお嬢様に……」
 流石にそれを見かねたのか、これまでずっと黙っていたアンが、おずおずと申し出る。
 彼女はこんな時まで、昔と同じようにサラのことを案じてくれる、いまや数少ない味方だったが――今この時に限って言えば、むしろ逆効果だった。
「あなたには聞いていないのよ、アン!!」
「だ、だけども……」
「黙りなさい!!」
 火に油を注いでしまっていることにも気付かずに、サラを庇おうとするアンに、マチルダ先生は更に怒りを激しくする。とうとうぱあん、と鞭が床を打ち、二人はびくっと背中を伸ばして震えあがった。
「……そんなに手伝いたいなら、あなたも同じ罰にしましょう。イルマからも聞いています。要領も悪いし不器用で、仕事を増やしてばかりだそうだから。……丁度いいわね。イルマ?」
「はい、まったくですねえ。本当に何度教えても、物覚えが悪くて――あたしも困ってるところなんですよ、ええ、そりゃあもう」
 にやにやと意地悪な笑顔を浮かべて、先生に追従するイルマ。
 僻みっぽくて性根の悪い彼女だが、こんな時の外面だけは良く、まったく礼儀正しい使用人頭を装っているのだ。困ったことにそのことを知っているのは、サラやアンの他にはほとんどいない。サラがこの場で追及しても、まともに取り合ってもらえないことは明らかだった。
「良いわね二人とも。お返事は!!」
 ――かくして、サラの粗相に対する罰として、二人は仕事中のトイレを禁止されてしまったのだった。


 そして、アンとサラの地獄のような日々が始まった。
 使用人の仕事はただでさえ山のように多く、朝、まだ外が暗いうちに起きてから、空が真っ暗になるまで働いても終わらない。ましてイルマがしなければならない仕事が全部サラたちに押し付けられているのだから、日によっては夜中まで続くこともあった。
 サラはその間に授業を受け、寝る間を惜しんで勉強をして、なんとか成績だけは保っていたのだが――そこに馬小屋の掃除と馬の世話まで加わって、いよいよ余裕がなくなってしまった。
 夜が明ける前にベッドを出た二人は、手早く身支度を終えると、大急ぎでその日の仕事に取り掛かる。
「ベッキー、急ぎましょう。ぐずぐずしているとまた怒られてしまうわ」
「はい、お嬢様」
 使用人の寝室がある屋根裏部屋を出た二人は、まず使用人用の粗末なトイレに変わりばんこに入って、もうこれ以上一滴も出ない、というところまでおしっこを絞り出す。いざ仕事が始まってしまったら、ほとんどトイレに行っている暇など無いのだ。
 さっそく掃除、洗濯、寮の子たちの朝食の準備とその後片付けと、次から次にしなければならないことが目の前に積み上げられてゆく。
 不安に胸を締め付けられながら、二人は仕事に取り掛かる。
 見えないところでイルマが意地悪をしているらしく、いつもより洗濯ものが多かったり、一度洗った食器をもう一度洗うように申しつけられたりして、普段の倍くらい頑張っても、なかなか仕事が終わらない。
 ようやく一段落する頃には、サラは休む暇もなく授業に出かけなければならなかった。
「……ごめんなさい、アン、私そろそろ……」
「わたしなら大丈夫です。いってらっしゃい、お嬢様」
 途中で抜け出すことの後ろ暗さを感じながら、サラはアンに見送られて校舎へと向かう。すると教室にはもうクリスが取り巻きたちと一緒に待ち構えていて、サラのことを聞えよがしに喋り始めた。
「――ねえねえ知ってる? この前さ……」
 サラが大事なお客様の前で粗相をしたことは、すっかり学院中に知れ渡ってしまっていた。かつての公女の凋落は、閉鎖環境である少女たちにとっては格好のゴシップで、あることないこと、尾ひれがついた噂はゆく先々でサラの耳に届くように囁かれた。
 教師が目を光らせる授業の間だけはわずかにそれから逃れることはできたが、その時間すらサラにとっては拷問のようだった。なにしろ、授業のある時間は校舎のトイレを使うことができないのだ。もし我慢できなくなるくらいオシッコがしたくなってしまったら、どうすればいいのだろう――その不安がサラの小さな胸を押し潰そうとする。
(駄目よ、気をしっかり持ちなさい、サラ……!!)
 ただでさえ噂のせいで、サラにはお手洗いの躾もできていない元プリンセス、というレッテルが張られてしまっている。この上もう一度オモラシなんてことになれば、もう生きていけない――冗談抜きで死んでしまうかもしれない。
 そんな具合だから、折角の授業もすっかり気もそぞろで、サラの耳を通り抜けてゆくばかり。得意の外国語も、先生に指されてもしどろもどろで、まったく散々な時間だった。
 まして、おしっこを気にしながらではますますその効率は落ちてしまう。
 それでも午前中はさほど気にすることもなく終えることができたが――お昼を過ぎ、昼休みに生徒の昼食の洗いものをする頃になると、サラの動きは徐々に固いものになりはじめていた。
「サラさん、どうしたの、さっきから――静かになさい」
「はっはい!! すみませんっ……」
 授業中も、落ち着きなくしているのを何度も注意され、サラはそのたびに謝っては、クラスの生徒たちにひそひそと噂をされる。
 顔を赤くしながら、それでもサラはもじもじと、椅子の上で足を動かしてしまうのをやめられないのだ。
(あ、……ああっ……お手洗い……っ、お手洗いに、行きたい……っ)
 それもそのはず。寒空と薄着のせいで、朝にあれだけ空っぽにしたサラのおなかの中は、いまやおしっこにすっかり占領されている。硬く張りつめるほどに膨らんだ下腹部は何度さすっても落ち付かず、強烈な尿意が次々に波になって押し寄せてきているのだった。
「ぁあ……っ」
 椅子の上で腰を擦りつけるようなはしたない動きを繰り返し、身体をよじるようにして、授業なんかまったく聞こえてない。ついにははしたなく、スカートの前、脚の付け根を握り締めてしまいながら、サラはただ、少しでも早く授業が終わることだけを願い続けるのだった。


「アッ……アン、……大丈夫……?……はぁ、はあっ……」
「……おっ……お嬢さま……」
 ようやく授業から解放されても、サラの試練はまだ終わらない。アンと合流するや否や、山のような仕事が待っている。放っておいたらたちまちイルマの叱責が飛んでくるのだ。
 二人は休む暇もなく、使用人の古びたエプロンに袖を通し、午後の仕事を片付けなければならなかった。
「…はぁはぁ……、あ、アン、がんばりましょう……」
「は、はい、お嬢様……」
 健気に震えながら答えてくれるアンに、サラは苦しいのは自分だけは無いことを理解する。
 こんな時でもきちんと自分に尽くしてくれるアンには、言葉を尽くしても尽くしきれないほどの感謝をしたかった。もともとは自分の失敗が原因なのに、とばっちりでマチルダ先生に強いられた理不尽なトイレ禁止の罰にも、文句を言うことなく付き合ってくれているのだ。
 時に、思い切り脚の付け根を押さえこんでしまいながら。膨大な仕事に忙殺される中でも、サラはアンの存在を心強く感じていた。自分がたったひとりではないのだと感じられるだけで、昨日のような心細さは和らぐ。なによりも、こんな姿になった自分をまだお嬢様、と呼んでくれるベッキーがいとしく思えた。
「アン、もう少しよ……はあはあ……しっかりして……」
「はっ、はいぃ……っ」
 なにしろ、朝から一度もトイレに行けていないのだ。本来なら何回にも分けて済ませているはずのおしっこが、乙女のダムの中でたぷたぷと揺れる。危険水位をはるかに上回った貯水量は、いつ決壊してもおかしくない。尿意に波立つ下半身をくねらせ、押さえこみ、アンとサラはお互いに励まし合いながら、一生懸命に仕事を続ける。
 校舎の掃除では、おしっこを我慢しながらの雑巾がけがなによりも辛かった。普通に歩いていてもつらいのに、四つん這いになって手を付いた瞬間、そのままオシッコが出てしまいそうになるのを必死にこらえながら、涙を浮かべて床を拭いたのだ。
 今日の雑巾は、乙女の涙と、少しこぼれてしまった恥ずかしいオシッコを吸っているに違いなかった。
(あと少し、あとちょっとよ……サラ……!!)
 何度も何度も、危ないところを乗り越えて――途中、下着に小さな染みを作ってしまいながらも、震える指先で、仕事をこなしてゆく。途中、クリス達ともすれ違ったが、こちらが二人でいたせいか、彼女たちも今日は無理難題を行ってくることもなく、済んだのだった。
「ああっ……」
 しかし。傾いた日が沈み始めるころには、アンはとうとう、スカートの前を抑えたまま、一歩も動けなくなってしまっていた。
「アン、しっかりして……まだ馬小屋のお掃除がまだなのよ……っ」
「ハァハァ……おっ、お嬢さま……、ああっ」
 ようやくやってきた馬小屋の前で、すっかり立往生してしまい。メイド少女のきつく握りしめられたエプロンの下では、すでにじわじわと小さな染みがにじみ始めている。
 使用人服のスカートの下、細い脚をつうっ、とおしっこの筋が伝い落ち、廊下の床に小さな水滴をこぼしていた。
 アンの我慢が足りないのではない。むしろサラよりも小さなアンが、よくこれまで我慢していたものだ。
 しかし、それももはや限界のようだった。がくがくと膝を震わせるアンの足元に、みるみる小さな水滴が溢れてゆく。おしっこの出口を締め付けるだけで精一杯のアンの窮地に、ただでさえ必死に我慢しているサラも、激しく動揺する。
「が、がんばりましょうアン、……あともう少しでお仕事が終わるわ。そ……そうすればおトイレに行けるのよ……」
 アンにだけではなく、自分にも言い聞かせるように言って、サラは握り締めた手のひらで強張った股間を揉みほぐし、激しくくねくねと腰を揺する。
「だ、だめですお嬢様ぁ……わたし……もうだめですぅ……」
「何を言っているのアン、しっかりして……、お願い……!! ……これが終わらなければ、おトイレにも行けないのよ……!!」
「お、お嬢様、でも……っ」
 アンは涙目になって、もう動けないと訴える。
 一歩動いただけでもそのまま、足元に盛大な噴水を作ってしまうのは間違いなかった。サラは内心、音をあげたくなりなるのを自制して、小さく首を振る。
「……わかったわ。アン、あなたは休んでいて……。わたしが一人で済ませるから」
 動けないアンを置いて、サラは悲壮な決意をする。
 しかし、ただでさえいまにも漏れそうなおしっこを我慢しながらでは、いつもの倍近く時間がかかるのに、これから不慣れな馬小屋の掃除を、しかもサラ一人で終わらせることができるのだろうか?
 そんな疑念を振り払い、サラは馬小屋の中へと向かう。アンと別れるのは心細かったが、もうそんな事を言っている余裕はない。
「ハァハァ……だめよ……だめよセーラ……もう、オモラシなんてしてはだめ……」
 片手でスカートを握りしめ、もう片手で体重を支えながら、セーラはのろのろと馬を移動させ、汚れた飼い葉を取り替えてゆく。
 馬の寝床に敷かれた藁はずっしりと重く、両手をしっかり使ってかき分けないと運ぶこともできなかった。しかし藁を抱えようと力を込めようとすると、おなかにまで余計な力がかかってしまう。そのたびにじゅっ、しゅるる……っ、と熱い雫がサラの股間に広がってゆく。
「ぁあ……っ、だめ、駄目……っ」
 下着をぐっしょりと濡らしてしまうほどにチビりながらも、サラは懸命におしっこを我慢し続け、慣れない馬小屋の掃除を続ける。
 がくがくと震える脚をひきずって、藁を取り替え、言うことを聞かない馬を小屋の隅へと追いやる。いつ果てるともなく続く苦悶の中、しかしサラは文句も言わず、必死になって歯を食いしばっていた。
 が……ふと顔を上げた時。サラは、アンの姿が見えなくなっていることに気付いた。
「アン? ……アン、どこ?」
 馬小屋からも見えていた彼女がいなくなったことに、急に不安を覚え、サラは仕事も放り出して駆け出していた。折角頑張ってきたのに――まるで見捨てられたような心細さがサラの胸を締め付け、同時に限界まで尿意を溜め込んだ下腹部を疼かせる。
「アン……?」
 かたりと小さな物音のした方に向かったセーラは、馬小屋の反対側に回り込んだ。するとそちらの方にじっと立ちつくしているアンの小さな後ろ姿を見つける。
「アン!! ……何をして……」
 彼女の姿を見つけ、安堵したサラは、しかし思わずぎょっとしてその場に立ち止まる。
 アンはなんと、馬小屋の床の上に置いたバケツをまたぎ、スカートをたくしあげているところだったのだ。
 とっさに上げかけた悲鳴を飲み込み、サラは馬小屋の陰に身を隠す。
 アンは切羽詰まった表情で、何度もきょろきょろと周りを見回し――物陰で様子を窺うサラに気付く様子はなく、そのまま下着を下ろしてバケツの上にしゃがみ込む。

 ぷしゃあああああぁああっ…!!!

 次の瞬間。ブリキのバケツに勢いよく水が叩きつけられる音が大きく響いた。水流の勢いは凄まじく、歪んだバケツがカタカタと揺れ動くほど。猛烈な水流はたちまちのうちにバケツの中に注ぎ込まれて水位を増してゆく。
「はぁああ……」
 長い長い苦痛から解放されたことを示す大きな吐息が、出続けるおしっこの音にかぶさった。バケツの上に腰かけるような姿勢のアンの脚の付け根から、ホースで水を撒いているような強烈な勢いのおしっこが噴き上げてはバケツの中でじょぼじょぼと水面にぶつかる下品な音を響かせる。
 アンの苦しげな表情は一転して和らぎ、まるで天にも昇る心地で口元を緩めたものへと変わっていた。メイド少女はバケツの中に朝からずっと我慢していたおしっこを済ませながら、全身の力を弛緩させてゆく。
(……ああっ……)
 サラの下腹部で、余裕のなくなった乙女のダムが悲鳴を上げる。
 一緒に我慢していたメイド少女があんなにも気持ちよさそうにおしっこをしているのを見て、サラが辛くならないわけがない。じょぼじょぼとバケツのそこに注がれる恥ずかしい水流は余りにも目の毒だった。
 咄嗟に押さえ込んだ両手の下で、耐えかねたようにサラのおしっこの出口がちゅるるぅ、と雫を噴き上げ、すっかり濡れてしまった下着の股部分にまた熱い染みがじわっと広がってゆく。
(あ、アンったら、とっても気持ちよさそう……っ……)
 トイレ禁止という同じ苦しみを共にしてきたメイド少女が、バケツの中におしっこを放出しているその姿を、サラは固唾をのんで見守っていた。なおも激しく高まる尿意に自然と身がよじられ、足元が小さく震えだす。
 恐らく、アンもよほど我慢していたのだろう。もう本当の本当に、どうしようもならなくなったに違いなかった。トイレを禁止され、一日中我慢を強いられて、尿意の限界と女の子のプライドのはざまで、アンはバケツにおしっこという解決策を見出したのに違いない。
「ぁあっ……」
 サラの下腹部も、早くアンと同じことをしたいと訴える。一足先に至福の表情を浮かべるアンを見て、もはやサラの我慢も限界を迎えつつあった。
 たとえバケツにだとしても、おしっこを済ますことができたアンが羨ましい。
 できることなら自分もそうしてしまいたかった。だが――
(で、でも、バケツになんて……っ)
 元から使用人であるアンと、サラではことの重大さが違う。いまこそ使用人として扱われてはいるものの、深層の令嬢として育てられたサラには、ほとんど屋外と変わらないここで、汚いバケツを跨いでおしっこを済ませるなんて、とてもではないが許容できないことだった。
 目の前でオシッコをしているアンの姿は、元プリンセスであるサラにとって羨望であると同時に、強い軽蔑の対象でもあったのだ。
 たとえ父を失い、家が没落して公女としての立場を失ったとしても。――いや、だからこそ、サラは気高く、地位も財産も失っても、誇りだけは気高く保たねばならない。
 あんな姿でオシッコをするなんて、赦されないことなのだ。
(っ……)
 サラは、アンがオシッコをしているバケツにちらりと視線を向ける。
 歪み汚れた薄汚いブリキのバケツ――その上にしゃがみ込み、オシッコを済ませている自分。、他に手段は無いと分かっていながらも、サラにはそれがどうしても許容できなかった。


 たっぷり1分以上、ながながとアンのおしっこは続いた。
「はあ……っ」
 最後にもう一度、大きく息を吐いて、じょろろろろっと尿道に残ったおしっこをバケツの中に絞り出し。アンはのろのろと立ち上がる。バケツからはほかほかと湯気が立ち上り、アンが出したおしっこの量の途方もなさを窺わせる。
 まだ半分とろけた表情でアンは湿った下着を穿き直し、スカートを戻して――そうしてようやく、アンは馬小屋の陰に立ち尽くしているサラの姿に気付いたのだった。
「お、お嬢様っ……」
 アンはひどく狼狽していた。一緒に頑張っていたはずのセーラを出し抜いて、一足先におしっこをしてしまった自分を――慌てて言い訳をしようとするが、うまく言葉が見つからないようで、もごもごと口の中でなにごとかをつぶやいてうつむくばかりだ。
「…………」
 アンの横におかれたままのバケツを、サラは見るともなく凝視してしまう。
 驚くべきことに、大きなバケツの中には、アンのおしっこが半分近くも溜まっていた。あれではあんなに勢い良く、しかも長く、オシッコが出続けたのもうなずける。
 よっぽど我慢していたのだろう。恥いるように小さくなったアンの姿を見、サラは口元をきつく引き結び、同時にエプロンの前をきつく握り締める。ぱんぱんに張り詰めたサラのおなかの中には、あれ以上の量のおしっこが溜まっているのだ。
 冷え込んだ秋の夜の風が、バケツの中から立ち昇る湯気を吹き散らす。
「お、お嬢様……っ」
「アン……」
(だめ……が、がまん、できない……っ!! わ、私も、…わたしもそのバケツで……っ)
 喉元まで出かかった言葉を飲み込んで。サラは歯を噛み締める。アンがバケツにオシッコを済ませている間、一度たりとも反らせなかった視線。いまもありありと瞼の裏に焼きついている、迸る薄黄色い水流。
「アン……、もう、大丈夫なら……手伝って頂戴」
「は……はいっ」
 弾かれたようにアンが走り出す。濡れた下着を気にするようなガニ股で、馬小屋の中へと。
 後にはサラと、アンのおしっこで半分満たされたバケツだけが残る。
 そこにまたがり、下着を下ろし、スカートを大きくたくしあげて。今日一日、ずっとできなかったトイレの代わりに――しゃがみこんで朝からずっと我慢していたおしっこを――
(だめよ、サラ、駄目……っ)
 アンのトイレ代わりとなったバケツを目の前にしながら、サラは懸命にその誘惑と抗っていた。人目もなく、誰にも気づかれずに済ませられるであろう、秘密のトイレ――
 思えばここ一週間、サラはほとんどまともにおしっこを済ませることができていない。クリスやイルマ、マチルダ先生の意地悪によって、限界まで我慢を強いられてついにはオモラシということばかりだった。
 たとえトイレではなくとも、きちんとおしっこを済ませたい。強烈な誘惑がサラの脚をバケツの方へと招く。
「ああっ……」
 首から下が誰かに乗っ取られているかのように、駄目、駄目と訴える意識を無視して、サラの身体はバケツの傍に吸い寄せられてしまう。あそこをきつく抑えていた手が離れ、スカートの下から下着へと手が伸びる。
 このまま――一緒に、オシッコを済ませてしまえば。
 もう一時も辛抱できないと訴える下腹部が、乙女の水門が、限界を叫ぶ。
 とうとうサラはバケツを跨ぎ、その上にしゃがみ込んでしまった。
 サラはこんな恰好でトイレを済ませた経験など無い。真っ赤になった顔を伏せ、元プリンセスはバケツの上に不格好に突き出されたお尻が左右にくねらせる。
(だめ、わ、わたし、こんなところで……こんなところで……っ)
 しかし身体は正直だ。
 オシッコの体勢をとるや否や、乙女の水門はたちまち緩み、ぷしゃあああああ!! と激しい水流を迸らせる。夜闇に響くはしたない音に、サラの耳までが赤く染まる。
「あああ……っ」
 掠れた声を絞り出し、サラはどうにもならない下腹部、排泄器官の解放感に背中を震わせる。たちまち足元に激しい水音が響き、バケツの中を先程にも増して大きな排泄音が打ちつける。
 アンのさせていたのよりもさらに激しく大きな、はしたない音を。アンの時よりも更に長く長く、延々と続かせて。
 たっぷり2分以上。サラのおしっこは続いた。
 バケツの中はついに、二人分のおしっこでほぼいっぱいになってしまっていた。今日一日、ずっと我慢を続けていた二人のおなかに溜まっていたはしたない液体は、あちこちへ飛び散り、曲がり、バケツの縁から溢れそうになる寸前でどうにか弱まる。サラのおしっこは、アンの済ませたおしっこよりも3、4割は多かっただろう。
(わ、私……わたし、こんなところで……お手洗いなんて……っ)
 お尻を出したままの中腰で、まだ股間からぽたぽたとオシッコの雫を滴らせたまま。顔を伏せた、サラは、しくしくと泣き出してしまう。
 サラの身体は、まるで熱に浮かされたように震えていた。
 耐えきれずにオモラシをしてしまったのではない。尿意の誘惑に屈し、自分から乙女のプライドを投げ出して、こんな場所でオシッコをしてしまったのだ。下品な誘惑に屈してしまった今、もはや、サラの心の片隅に残っていた公女の誇りなどどこにもない。
 一度失ってしまったプライドは、もう取り戻せないのだ。
(ごめんなさい……ごめんなさい、お父様、お母様……っ)
 サラは、堕落してしまった自分の心を恥じながら、天国の父に。顔も知らぬ母に、何度も何度も謝り続けた。
 この日を皮切りに、サラはアンと共に、どうしてもおしっこが我慢できないときは、人目のない馬小屋や物置を選んでおしっこを済ませることを覚えてしまった。一日近く我慢し続けたおしっこは途方もない量で、二人でバケツを一杯に溢れさせてしまうこともしばしばだった。
 それは、乙女の緊急避難としては仕方ないことだったかもしれない。そもそも1日の間、トイレに行かないまま過ごすことなどが無茶な話なのだ。
 だが――そうしてオシッコを済ませるたび、もはやサラは、父にあわせる顔が無いと、心の中で嘆き、いつまでもそう自分を責め続けるのだった。



 (初出:書き下ろし)
 
[ 2011/04/01 23:13 ] 小説 | トラックバック(-) | コメント(-)

小公女サラ【プリンセス転落編】 

 ある趣味@JBBSの往年の名スレよりネタを拝借。






 重く硬いドアは、何度引いても開くことはなかった。
 力なくドアを叩いていたサラの手は、縋りつくように木肌に指先を立てる。いまにもへたり込んでしまいそうに力を失った脚を小さく震わせて、サラは部屋の中へと振り返った。
「ああ…っ、…おねがい、ゆ、許して……クリス……」
 まなじりを下げ、両手をエプロンの上からぎゅっと挟み込むようにして、身悶えをしながら、かつてのクラスメイトに赦しを請う。
「あら、なにを許すのかしら。まるで私があなたにいけないことをしているみたいだわ。ねえ?」
 白々しく空とぼけてみせるクリスに、後ろのエリカとシャーロットがくすくすと笑う。
「それにサラ? あなたはもう公女じゃないのよ。メイドならメイドらしく、言葉づかいに気をつけなさい。そもそも使用人風情が、そんな風に親しげに私に話しかけることが無礼なのよ?」
「っ……」
 ほんの数日前まで、同じように授業を受けていたクラスメイトを、無碍に扱うクリスの言葉に、サラは衝撃を受ける。
 サラとクリスは取り立てて仲が良かったという訳ではない。むしろあの大富豪クリフォード卿の一人娘として学院でも注目を集めていたサラを、クリスが快く思っていなかったことは確かだろう。
 けれど、ここまでされるほど憎まれているとは、お人好しで優等生なサラには想像もつかないことだった。
「で、でも……」
「でもじゃないわ! クリスお嬢様の言ってることが聞こえないの!?」
「そうよ。余計なおしゃべりはしないで、早く掃除を始めなさい!!」
 抗弁しようとしたサラを遮って、シャーロット。
 さらにエリカが地面に転がっていたバケツとモップをサラに向けて投げつける。
 クリスの取り巻きである彼女達は、より直接的にサラをいたぶることにためらいを持たなかった。先週まで公女ともてはやされていたサラが、汚れたメイド服を着せられて哀れに身体をよじっているのが面白くして仕方がないのだろう。
「あ、あっ……」
 あまりの仕打ちに俯いてぎゅっとエプロンの前を押さえ、床に座り込んでしまうサラ。それでもなお足りず、少女の脚はスカートの下ですりすりと擦り合わされ、腰は強く左右に揺すられる。
「や、やめて…!! ねえ、お願いっ、クリス……意地悪しないで……」
「もの分かりの悪い子ねえ。あなたはもうプリンセスなんかじゃないのよ?」
 クリスに強く床を踏みならして恫喝され、サラは体を縮こまらせる。こんな横暴にへこたれるサラではないはずなのだが、この数日、朝から晩まで働き通しで疲れた身体はすっかり反抗する気力を失っていた。
 なにより、間断なく下腹部に込み上げてくる熱い衝動を堪えながらでは、強気に出ることもできない。メイドに落ちぶれた公女は、顔を赤くし震える声で、クリスに許しを請う。
「お、お願い……お願いします、も、もう、私……っ」
 情けなさに込み上げてくる涙をこらえながら、サラは恥をかなぐり捨てて口を開いた。
「クリス様……ど、どうか、お手洗いに行かせてください……っ」
 羞恥に染まった頬が引きつり、スカートはエプロンの上からくしゃくしゃに握り締められる。女の子の大事なところをぎゅっと押さえ、サラははあはあと息を荒げて身悶えを繰り返した。
「ふうん……お手洗い? メイドのくせに、仕事もしないでわがままばっかり言うのね、サラ。いつまでも公女のつもりじゃ困るのよ」
「そうよ。ちゃんと仕事もできないくせに、さぼることばかり考えてるんだから」
「そんなの後にして、早くクリスお嬢様のお部屋を掃除しなさい」
「そ、そんな……っ、お願い……もう、本当に我慢できないの……朝から、ずっとお手洗いに行かせてもらえなくて……」
 そう言っている間にも、サラはみっともなくくねくねと腰を揺すってしまう。両手は脚の付け根の出口を押さえこむのに精いっぱいで、片時もそこを離れる余裕なんてない。
 少しでも気を抜けば溢れだしてしまいそうな、恥ずかしい衝動を懸命に堪えるサラに、クリス達は無慈悲な言葉をぶつける。
「ふふっ……」
「……クリス?」
 はあはあと息を荒げ、惨めにオシッコ我慢の仕草を続けるサラに、クリスは更に何かを思いついたのか、意地の悪い笑みを覗かせる。
「あらそう。でもサラ、あなたはメイドなんだから、手が汚れるくらい当たり前でしょう? そのたびに『お手洗い』なんかに行ってたりしたら、仕事にならないじゃないの」
「えっ?」
 一瞬、意味が分からずにぽかんと口を開けてしまうサラを余所に、クリスはエリカとシャーロットに目配せをする。
「そうでしょう? そんなに『お手洗い』に行きたいなんて、よっぽど綺麗好きなのねえ、サラってば」
「そうね! もう公女様でもなんでもないのに、メイドが手が汚れたくらいで何を言ってるのかしら」
「ええ。本当よ! ほら、早く立って!!」
 素早くクリスの意図を察した二人は、サラの腕を無理やり掴んで立ちあがらせると、その手にモップとバケツを押し付けた。
「あ、ああっ……だめえ…っ」
 しかし、左右の手で大事なところを握り締めているサラがそんなものを受け取ることができるはずもなく、バケツは床に転がり、モップもまともに握ることもできない。迫りくる尿意にきちんと立っていることすらできず、その場で太腿を強く擦り合わせてしまうサラ。
「ち、違うの……そ、そうじゃないの……っ」
「ほら! ちゃんとしなさい!! サボろうったってそうはいかないわよ!」
「はぁうぅ……っ、あ、あっあ……」
「うふふ。いいザマだわ!! 言っておくけど、あたしの部屋を汚したりなんかしたらどうなるか分かってるわよね?」
 もとはサラの部屋だった寄宿舎の特等室で、惨めにスカートを握り締めるサラを見下ろして、クリスはにんまりと微笑む。コーネリア女学院で一番上等なこの部屋は、公女の転落と共に、クリスのものとなっていた。
 それだけではない。いまやこの学院にはサラの持ち物は何一つ残っていなかった。お気に入りのレターセットも、何着もあったドレスも、大きな勉強机も、百科事典も全て取り上げられて、サラに与えられているのは粗末な屋根裏部屋と、古びて綻びだらけの使用人服だけだ。
 自分の惨めさを噛み締め、サラは高まる尿意に耐えきれず、とうとうモップの柄を脚の付け根に擦りつける恥ずかしい格好を始めてしまう。
 エプロンをくしゃくしゃに握り、もじもじと腰を揺すり、バタバタと足踏みを繰り返しては、はあはあと息をせき、顔を真っ赤にするサラ。みっともないオシッコ我慢のダンスに、クリス達はくすくすと笑いあった。
「クリス……どうして、こんな……意地悪をしないで……おねがい……」
「ふふ。どうしてですって? 決まってるでしょ。あなたがいつまでお嬢様ぶった顔でいられるか、見てみたいだけよ」
「ああっ、だめ、許して……わたし、もう…本当に……」
 握ったモップの柄を、力いっぱい脚の付け根に食い込ませて、必死のサラは喉を詰まらせる。
「もう駄目、もう本当に、オシッコが……我慢できないの……!! も、漏れちゃう…!!」
 声を振り絞って叫ぶサラの内腿を、つうっと細い雫が伝ってゆく。
 我慢に我慢を重ねた女の子の大事な場所は、すでに耐えきれない尿意を熱くにじませ、下着に大きな染みをつくっているのだ。それを目ざとく見つけ、エリカとシャーロットが囁き合う。。
「メイドのくせに生意気言ってるんじゃないわよ、さっきからなにもしてないじゃない。トイレは掃除が終わってからよ!!」
「そうよ、漏らすなら自分の部屋にしなさいよね。」
「……ひ、酷いわ……!!」
 サラは、自分の味方がもはやどこにもいないことを思い知っていた。
 トイレに行くためには、クリスの言うとおりこの部屋の掃除を終わらせるしかないのだ。サラは唇を噛んで懸命にモップを握り、よろよろと床を拭き始める。
 わずかに身体を動かすだけで腰はヒクつき、膝はきつく交差され、ぐりぐりと前後左右によじられるばかり。
 内腿はぎゅうっと閉じられたままで、覚束ない足取りではモップを支えに立っているのがやっとだった。
「はぁ、はぁ……はぁ…っ……あうぅ……っく…っ」
 か細い声を上げながら、きつく目を閉じて襲い来る尿意の波をこらえながら、サラはモップに縋りつく。もはや尿意は限界寸前。掃除どころではなく、脚の付け根に挟んだ木製の柄に女の子の大事なところを擦りつけながら、サラは部屋の中央を行ったり来たりするばかりだった。
「ほら、手が動いてないわよ!! そんなんじゃいつまでたっても終わらないじゃない」
「ああっ!! だめ、だめ、やめてぇ!!」
 シャーロットがモップを掴み、無理やりにぐいぐいと動かそうとする。不意の刺激に堪え切れず、サラの出口はぷしゅっと飛沫を噴き上げ、下着越しにしゅるるると恥ずかしい液体を溢れさせた。スカートをすり抜け、脚の付け根に食い込ませたエプロンまで、じわじわと染みが広がってゆく。
 黄色い水流は、モップの柄を伝って床にこぼれ、さらにぽた、ぽた、ぱちゃぱちゃと、サラの足元へ飛び散ってゆく。
「いやぁ……っ、だめ、出ちゃだめ、出ないでぇ……!!」
 誤魔化しようのない『オモラシ』に、涙を浮かべながらふるふると首を振るサラ。モップが濡れた床を擦り、女の子の匂いを強く広げてゆく。
 ずっとずっと我慢し続けたせいか、サラのオシッコは色も匂いも強く、エプロンに広がる染みまでもうっすらと黄色く見えるほどだった。
「あ、あっあ、あ……ぁ……」
 じゅじゅうぅ、じゅうううっ、しゅるるるる……
 脚の付け根を突き抜ける水流の解放感が、耐えに耐え続けていた公女のプライドを打ち崩した。もはやおチビりで済む筈もなく、ぱんぱんに膨らんでいた下腹部奥の水風船が弾けるように、サラの足元へ水流が溢れだす。
 サラ自身が身体の中心から噴き出させる恥ずかしい熱湯を吸って、スカートがびちゃびちゃと足に張りつき、お尻を熱く包み込んでゆく。
「はぁぁあ……」
 羞恥や後悔よりも先に、我慢の果ての猛烈な解放感がサラの唇を震わせていた。自分の姿も忘れ、少女はうっとりとした表情まで浮かべて熱い吐息をこぼす。
 本当の勢いで始まってしまったオシッコは、一着しかない使用人服を台無しにしてなお、まったく勢いを衰えさせなかった。
 ぶしゅぅううう……ぢょろろろろろ……
 みるみるうちに足元の床には水たまりが広がり、拭いきれない量のオシッコはモップすらも水浸しにしてゆく。
「はあ……っ」
 ぱちゃぱちゃ……ちょろろろっ……ちょろろ……
 たっぷり1分以上もかけ、すっかりおなかの中を空にするまでオシッコを出しきって、サラはぶるっと背中を震わせた。
 そんなサラに向けて、クリスが悪辣な笑みを覗かせる。
「あらあら、とうとうお漏らしあそばされたのね、公女様」
「……っ!!」
 一気に現実に引き戻されたサラに、クリスは容赦なく笑顔を向け、嫌そうに足元の恥ずかしい水たまりを覗き込んだ。
「すっごい量ね。恥ずかしくないの? こんなに我慢して。それに私のお部屋でオモラシするなんて、よっぽど行儀がなっていないのね。公女様はトイレのしつけもできていないのかしら」
「そ、そんな……」
 理不尽な言いがかりに、しかしサラは言い返すことはできなかった。
 下半身をずぶ濡れにしたオモラシの感触が、少女の心にわずかに残っていた、公女としての最後のプライドまでをも奪い去ってゆく。
 目に涙を浮かべ、俯いてしまったサラを、エリカとシャーロットの囃し声が追い立ててゆく。
「みっともないわねえ。これで本当に公女様なの?」
「本当よ。オモラシ公女さま。あんたなんか一日中濡れたお漏らしパンツのままでいるのがお似合いよ」
「ひ、ひどいわ……そんな、っ、ぜ、全部、あなたたちが……ひっく……」
 心ない言葉に、ついにサラは泣き出してしまう。嗚咽を上げながらへたり込んでしまったサラを見て、クリスはここぞとばかりに元公女の心をえぐってゆく。
「ああら、公女様。どんなときだって泣いたりしないんじゃなかったの? ……ふふ。あなたのお父様に見せてあげたいわね、今のそのみっともない格好。うふふふ」
「…………っ」
 悔しさとみっともなさに、涙が次々と頬を伝ってゆく。あれだけ沢山のオシッコを出してしまってなお、少女の涙は止まらなかった。声を上げて泣き叫ぶことだけは必死に堪えて、サラはオシッコに濡れた手で何度も頬を擦る。
 びしょ濡れのスカートと使用人服で、自分の漏らしたオシッコの水たまりの中央に座り込むサラに、クリスはぴしゃりと言い切った。
「さあ、いい加減に片づけてちょうだい。もちろん、あなたが私の部屋でお漏らしをしたことはマチルダ先生に言いつけてあげるわ」
「……そんな……や、やめて、クリスっ!!」
 サラは声を張り上げてしまう。どんな理不尽な理由があったとしても、クリスの部屋でサラがはしたなくもオモラシをしてしまったことは事実なのだ。マチルダ先生は激怒して更なる罰を与えるに違いない。
 いくら弁明しても無駄だろう。サラの味方はこの学院のどこにもいないのだ。
「お願いクリス、それだけは、それだけは勘弁して……!!」
「クリスじゃない。クリスお嬢様よ」
 縋りつこうとしたサラを、エリカが突き飛ばす。無様に倒れ伏すサラを、シャーロットは汚いものでも見るように見下ろした。
「……うふふ。どうせロクに着替えもないんでしょ。なんでしたら、わたくしの姪のオムツを貸して差し上げてもよくってよ、オモラシ公女様?」
 次々に投げつけられる罵倒の言葉に、サラはただ、徐々に冷えてゆくオモラシの水たまりの中で、涙を流すことしかできなかった。



 (初出:書き下ろし)
 
[ 2011/04/01 23:11 ] 小説 | トラックバック(-) | コメント(-)
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