FC2ブログ



スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

『おねえちゃん、おしっこしたいの…!』 


 ゆっくりと、進んでは止まるバスの中。遠足で元気いっぱい遊び疲れた『晴空の会』の皆を乗せて走る車内のそこここから、可愛らしい寝息が聞こえる。
 インターチェンジの前、慢性的な渋滞にせき止められた高速道路、のろのろと動く車の列に挟まれた高速バス、その午後の気怠い雰囲気の中で。
「あ、あのね……あの、お、おねえ、ちゃん、ね? ……、その、っ、……」
 言葉に詰まり、ぱくぱくとくちびるを開閉させる星佳を、不思議そうに見上げて首を傾げる沙希。
 あどけない瞳に見つめられるなか、耳の先まで真っ赤になった星佳の唇が、小さく「お」の形をつくる。擦れた声、荒い吐息。
(い……言わなきゃ……っ。ちゃんと言わなきゃ……。も、もう、だめ、無理よ……っ!!)
 震える指先を握りしめて、星佳はくじけそうになる勇気を振り絞る。いくら恥ずかしくても、もうこれ以上、黙っているわけにはいかなかった。
「その、おねえちゃん、……ぉ……ぉ、……お、っ……、ぉしっ、……こ…! っっ、……ぉ、しっこ……、おしっこが、したいの……っ!!」
 沙希の耳元に顔を近づけ、「お」から始まる恥ずかしい四文字言葉の欲求を、星佳は何度も何度もつっかえながら、口にした。
 ○学生にもなって、こんな恥ずかしいことを――しかも、自分が『おねえちゃん』として引率すべき子供たちに、打ち明けなければならないなんて。星佳の整った顔は、みるも顕わに羞恥に染まってゆく。
「ええええー!? おねえちゃん!?」
「っ……沙希ちゃん、しずかに!」
 あれだけ秘密よ、と念を押していたのに、秘密を打ち明けられた途端に大きな声を上げた沙希に、星佳はあわてて口の前に指をたて、しーっ、しーっと強くアピール。沙希が、あ、そうかとばかりに両手で口を押さえた。
 おくちチャックのまま、隣の席の沙希は信じられないというよう大きく瞬きをする。それはそうだろう、自分よりもずっと年上の『おねえちゃん』が、おしっこが我慢できないと告白したのだ。つぶらな瞳に見上げられ、星佳は耳の先まで顔が紅潮していくのを感じていた。
(だ、だって、しょうがないじゃないっ!! ……きょ、今日、ずっと……おトイレ、できてないんだもの……っ!!)
 キュロットの上、ぎゅっと白い手が握りしめられる。子供たちの引率のため、活動的に整えた服装は、しかしいまや押し寄せる生理的欲求の前に縮こまり、可憐に小さく震えるばかりだ。
「ねえ、どうしておトイレいかなかったの? おねえちゃん。先生も、バスにのるまえにおトイレにいきなさいって言ってたよ?」
「………っ……」
 当然の疑問。沙希の無邪気な問いかけは、おそらく本人も無自覚のまま叱責も暗に含まれているものだった。無論、星佳だって長い高速の上、おそらく重体になるとわかっているバスの出発前に、トイレのことを考えなかったわけではない。その時点でかなり強い尿意を覚えていたこともあり、なにがなんでもトイレに行っておかねばならないと考えていた。
 それができなかったのは、やんちゃに暴れ回る子供たちに振り回され続けていたためである。
(しかた、ないじゃない……っ!!)
 心の中をぶちまけ、反論したかったが、ここで沙希にあたり散らしたって意味がない。沙希だけが悪いわけではないし(むしろ、彼女はおとなしいほうの部類だった)、そうしたところでこの尿意が消えてなくなるわけがないのだ。
(……おしっこしたい……っ。トイレ、トイレ、行きたい……っ)
 先生たちの確認にも生返事、きちんと言い出すことができないまま、出発するバスの中に乗り込んでしまった事を星佳は深く後悔する。たとえ皆を引き留めてしまうことになっても、あそこで星佳は自分がトイレを済ませてくるまで待っていてもらうべきだった。
 もう、かなりおしっこがしたくて困っているくらいだったのに。どんどんと募る一方の尿意に、『帰るくらいまでなら、だいじょうぶかな……』と、根拠もない自信に安易な決断をしてしまったことを、強く強く悔いていた。
「ふぁ……う……っ」
 バスがゆっくりと道路の継ぎ目に乗り上げ、かすかな振動をもたらした。それに連動してきゅうん、と下腹部でうずくイケナイ感覚が、じいんと恥骨の上に響く。
 艶めかしい喘ぎ声が、少女の唇を震わせた
「……もぉ、やだ……っ」
 自分を苦しめる、おなかの中の悪魔の尿意に、俯いた星佳の目元に涙が浮かぶ。
 引率の子供たちは皆、休憩時間中に、バスに乗る前に、しっかりとトイレを済ませてきている。すやすやと可愛らしい寝息は、お昼寝前のきちんとしたトイレのおかげだ。
 こんな小さな子たちでさえできることが、できないなんて。……そう思うと、下腹部の重みが一段と増すような気さえしてくる。
「おねえちゃん、へいき? 我慢できるの?」
 俯く星佳の顔を覗き込み、沙希がそう聞いてくる。心配すると言うよりは、おトイレのしつけも満足にできていない『おねえちゃん』を、責めているようにすら聞こえた。
 けれど、沙希達よりずっと大人のはずの星佳は、俯いたまま、ぎゅうっとスカートの奥で膝を寄せ合わせ、小刻みに擦りつけながら、ぷるぷると首を横に振ることしかできない。
 いま、まさに星佳は、ふいに押し寄せてきた尿意の大波にさらされ、羞恥と我慢が激しく綱引き合う、せめぎあいの最中にいた。
(っあ……あ、ぁっ、あ、ダメ……が、がまんできない……っ、で、でちゃう……っ、でちゃう、よぉ……お、おトイレ……っ!)
「ねえ、おねえちゃん? おねえちゃん?」
 答えない星佳に、ぐいぐいと袖を引っ張る沙希。騒ぐ彼女に目を覚まし、周りの席の子供たちが目を覚ます。『おねえちゃん』のおしっこ我慢とその限界に、にわかに皆が声を上げ始めた。
「おねえちゃん、おしっこ?」
「えー? おねえちゃん、トイレ行ってないの?」
「いけないんだー! ちゃんと、先生のいってること、まもらなきゃだめだよ! ねえ、おねえちゃん!!」
「おねえちゃんへいき? がまんできる?」
 無邪気な言葉が、次々に星佳を責めたてる。もはや少女のプライドはずたずた。『おねえちゃんは、おしっこがしたいの!』。誰にも秘密のはずの告白はあっというまに、バスの後部座席に広まっていく。
(ぁあ……だめぇ……)
 声にならぬ悲痛な叫びが、星佳の喉を震わせた。こんなことになるなんて。意を決して、覚悟を決めて「おしっこ」の欲求を口にしたはずなのに。どこか予想していたけど、けれどやっぱり覚悟が足りなかった。
 沙希に尿意を告白したのは、なにも彼女に縋るためではない。一緒に座る沙希に席を交換してもらい、バスの座席を立って、車体の前のほうに座る、先生たちに尿意を訴えるつもりだったのだ。
 どこか――近くのサービスエリアの、トイレに寄って。
 おしっこを済ませるための、休憩時間を取ってもらう、ための。
「ちょっと、今井さん、本当? 我慢できないの!?」
 騒然となる車内のさわぎは、やがてバスの前方まで届き。先生たちが次々に立ち上がり、後ろのほうを見る。本当なら、最小限――あと一人。主任の松中先生にだけ知らせるはずの、秘密が――運転手さんや、他の付き添いの子たちも含め、バス全体の公開共有情報へと変わっていってしまう。
「すみません、すぐにサービスエリアに寄ってください。あの子、トイレが我慢できないみたいで――」
 まるで、小さな子のように。トイレのために、バスを止める。そんな相談が堂々とはじまり、子供たちが口々に叫ぶ。
 バスに乗る皆が、星佳のトイレのことを心配し、そのために動き出し始めていた。猛烈な羞恥の中それを感じ、星佳は、けれど――
(だめ、ま、まに、まにあわ、ない……っ、でちゃう、もう、出ちゃうよお……っ)
 バスは高速道路の中、ゆったりと車の列を走り続けている。
 道路標識によれば、次のサービスエリアまでは、少なくとも8キロ。
 子供たちが息を呑んで見守る中、星佳の――『おねえちゃん』の、長い長いオシッコ我慢劇場が、その第一幕の幕を上げた。


 (初出:@kurogiri44 ツイッター投稿より加筆再録)
[ 2015/05/03 14:48 ] 我慢 | トラックバック(-) | コメント(-)

男子トイレ内の姉弟の話。 


(ああっ……いや……だめ、っ……。はあぁ、はあっ、…あぁ……だめ、こんなの、こんなのっ、やだぁ……っ! わ、わたしも、わたしもっ、オシッコしたいのに……っ)
 焦がれ、求め続けた待望の『おトイレ』を前に、優奈の下半身は敏感に反応してしまう。手のひらがきゅっと押さえた下腹部のなか、募る尿意はなお強まる一方で、少女を窮地へと追い込んでゆく。
 しかし、しかし。だ。
 いくらオシッコが我慢の限界で、もう辛抱できないとはいえ、ここは『男の子用』のトイレである。まさか付き添いの優奈が割り込んで、勇太のトイレの順番を横取りしてしまっていいわけがない。
 優奈が使っていいトイレはその隣。あの、ずらりとホールの外まで順番待ちの列が続く『女の子用』のほうなのだ。
(っ、こっちの……トイレなら、こんなに空いてるのに……っ 、ふこうへい、だよぉ……っ!!)
 がらがらの個室。出入りもまばらな入り口。混雑とは程遠く、順番待ちなど起きやしない。
 すぐ隣にあるというのに、まったく対照的なトイレの中。優奈は激しくその場に足踏みを繰り返す。水色とブルー、寒色系のタイルに、たんっ、たんっと足音が響く。
 体の中の内側から、今にもおしっこにこじ開けられそうな女の子の出口を押さえ、押し寄せる尿意を紛らわせるため、いっときだってじっとしていられない。しかし、そうして激しく身体を動かせば、優奈の張り詰めたおなかの中で、はち切れんばかりに膨らんだ水風船が、たぷんっ、たぷんっと大きく揺れる。
(ぁあ、ぁあっ……だめ、だめえ……っ)
 付き添いの優奈のすぐ目の前。弟の勇太の小さな背中があった。
 壁の際。ずらりと並んだ陶製の白い小用便器に向かう弟は、ショートパンツを足首までおろし、短い男の子のホースから  勢いよく水流を迸らせていた。
「ねえ、おねえちゃんっ さっきの面白かったねっ!」
「ゆ、勇太、よそ見しないで! ちゃんと前見て!」
 陶製の白い便器にぶつかって、激しい音を響かせる『オシッコの音』。個室という閉鎖空間ではなく、壁に向かってトイレの中全てに丸見え丸聞こえ。『女の子用』のトイレの中では絶対ありえない光景に、優奈の羞恥は強く刺激される。
 立ったまま、壁に並んで、パンツを下ろし。『男の子用』で、ホースから勢いよく噴き出しぶつかる水流が響かせる水音は、我慢の真っ最中の優奈にとってまさに禁断の囁きだ。耳を塞いでも聞こえてくる排泄音の誘惑に、優奈の腰は小刻みに揺れ動いてしまう。
(ぁ、ああっ、だめ……そんな音、聞かせないで…っ、今は、いまは、ダメ……っ)
 しゃああ、ぱちゃぱちゃ。こんな時に一番聞いてはいけない雫の音。『イケナイ』響きに誘われて、激しい下腹部の訴えが少女を追い詰める。
 しかし、ここは紳士トイレ、『男の子用』の場所である。入ってくるのは男の人ばかりだ。思春期の最中の少女が、入ってはならない場所である。事実、さっきから出入りする男性たちは、勇太の後ろで付き添いの優奈に、ぎょっとして視線を向ける者ばかりだった。
(お、おしっこ、がまん、できなくなっちゃう…! っぅう、だめ、したいの……っ!! わたしもおしっこ、おしっこしたいの…!! ぁあっ、はぁあっ、おねがい、おトイレに……ああっ、はやく、おトイレに……っ、行かせてぇ…!)
 本当なら、今すぐにでもこの場で、スカートの上から、思い切り『ぎゅうううううっ』とあそこを押さえてしまいたいほどなのに。
 小さな弟を放り出し、この場を後にして、自分のための『おトイレ』に入ることができればどれほど楽だろうか。猛烈な尿意はあり得ない思考に優奈を誘惑し、激しい葛藤に少女の心が揺れる。
 けれど、もしここを飛び出して、隣の『女の子用』に向かったとしても、そちらはずらっと外にまで続く順番待ちの大行列だ。いまからその後ろに並んでも、優奈の番が回ってくる頃には、とっくに休憩時間が終わってしまう。
 ……いや、そもそも優奈は、そこまでちゃんと、最後まで我慢できるのか。
(はぁあ……っく、ぅ、うぅう……っっ……!! おしっこ、おしっこしたい、トイレ、おトイレいきたい……っ!!)
 足踏みと共に、優奈の身体が左右に大きく揺れ動き始める。たんっ、たんとリズミカルに響く足音は、まるで羞恥のメトロノーム。押さえ切れないトイレ我慢が刻む、イケナイ欲望のテンポは、どんどんと早くなる一方。
 その下腹部のダムが大きく波立ち、ぱんぱんに膨らんだ膀胱はたぷんっと揺れ、いまにも少女の身体の外へとせり出してきそうだった。重いおなかを必死に抱え、優奈は思わず口を開く。
「ゆ、勇太、まだ……っ?」
「えー、まだぁー」
 切羽詰まった優奈の声に、勇太は『男の子用』に向かったままのんびりと返事をした。いったん止まった水流の音が、しばらくしてまた再開する。まだ小さい勇太は、一人ではすぐにトイレが終わらない。大勢の観客で混雑する会場で、弟を放っておくわけにはいかないのである。
(う、ぅう……んぁあ……っ、っく、はあ、はあ……っ。ず、ずるいよ、勇太……っ、な、なんで、男の子って、あんな簡単に……おしっこ、できるの……!?)
 弟への羨望が膨らみ、我慢の限界に近い優奈を追い詰めてゆく。こんな状態で、弟のおしっこをずっと見せつけられるなんて、優奈にとってあまりにも刺激が強すぎた。
 たったいま『男の子用』で済まされている勇太のおしっこが、まるでそのまま、自分のおなかの中へじゃぼじゃぼと注ぎ込まれているようにすら感じられる。
(う、くぅっ……んぁ……ッ)
 刻一刻と張り詰める下腹部を懸命にさすり、優奈は大きく前かがみ。はあ、はあと荒く浅い息を繰り返し、きゅっとくちびるを引き結ぶ。
「ね、ねえ、勇太っ、……はやくして……! おばさんたちも待ってるよ? おねがい、勇太、はやくして……!」
(お姉ちゃんもおしっこしたいの……! も、もう、おしっこ、がまんできなくなっちゃうのっ……!!)
 本音を隠した必死の訴えは、けれど小さな弟にはまるでとどかない。優奈がずっとトイレを我慢しているのは、まだ誰にも知られていないのだ。
 きゅうんっ、ひくひくっ。腹部の内圧がぐうっとたかまり、限界まで膨らんだ水風船が、収縮を求めて大きく蠕動した。力を込めた『おんなのこ』の奥。きつく締め付けた細い水路に熱い雫がそそぎこまれ、優奈の足の付け根で、大切な秘密の場所がぷくっと膨らんだ。
(っっ……!! だめ、でちゃう……おしっこでちゃう、でる、でちゃう、もれちゃうぅ……っ!!)
 絞り出すような声が、少女の唇を震わせる。勇太は壁の『男の子用』トイレにむかったまま、『ん?』と首を傾げて後ろを見た。しょろろろろ、となお景気のいい音を響かせている短いホースから、壁の便器の外側へ、ぱちゃぱちゃと飛沫が飛んだ。けれどもう、優奈にはそれを注意する余裕はない。ただただ『自分のこと』、優奈自身の秘密のダムを押さえ込むことだけで精いっぱい。
 トイレ、トイレ! おトイレ!!
 おしっこのできる場所を求め、我慢の限界を訴える水門が、きつく引っ張られた下着の股布に、じゅわあっとイケナイ湿り気を滲ませる。
(……だ、だめ、トイレ……お、トイレぇ……っ!!)
 求める『おトイレ』。おしっこの場所。追い詰められた優奈の視線が、さまようブルーと水色のタイルの中に、ぽかりと開いたドアを見つける。……見つけてしまう。
 これまで、あえて意識の外にシャットアウトしていた、禁忌の場所。
(…………っ!!)
 ついに『そこ』から目を離せなくなり、切羽詰まった少女の表情が大きくひきつる。
 『男の子用』のトイレの中にも設けられた、トイレの個室。『女の子用』とおなじ設備。
 あそこなら。優奈だって。女の子だって、普通におしっこをすることができる。立ったままおしっこを済ませる勇太を羨むこともない。あのドアの中に駆け込んで、内側から鍵をかけてしまえば、中の様子は見られない。

 ――ちゃんと、おしっこが、できる。

(……っ……!! で、でもそんなの……そんなの、だめ……!! だって、ここ、男の人のおトイレなのに……っ!!)
 思春期に特有の、異性への強い忌避感と潔癖感。女の子として当然のプライド。猛烈な羞恥。それらをすべて押し流さんばかりに激しさを増す、尿意。
 さまざまな感情がないまぜになり、優奈の頭の中でぐるぐると渦を巻く。開いたままの男子トイレの個室から目を離せずにいる優奈の下腹部で、ひときわ大きく尿意が揺れる。
「んぅっ、ぁああ……っ!?」
 だだんっ、だんつ。強烈な足踏み、ぎゅうっと押さえつけられる足の付け根。おしっこ限界のカウントダウンが始まった。無情にも、少女の身体のほうが音を上げたのだ。
 限界を告げるシグナルに、優奈はたまらず、その場にしゃがみこんでしまった。
「ふぁ、ぅ、ううう……ッ!!」
 立てたかかとにぐりぐりと股間を押し付けて、押し寄せる尿意の大津波、暴れ回すおしっこの水圧に、懸命に耐える、耐える、耐える。目の前が真っ白になる。きつく抑え閉ざしてなお、優奈の股間では、しゅるしゅると小さな水音が漏れ始めていた。
「――おねえちゃん?」
 ふいに。
 目の前に弟の声を聴いて、優奈ははっと顔を上げた。ようやくトイレを済ませ、ざあざあと水を流しながら、勇太が不思議そうに、しゃがみこんだ優奈を見下ろしている。
「ねえ、おねえちゃん、おしっこ? オシッコ我慢してるの?」
「っ……あ、ちが……っ」
 思わず立ち上がりかけた優奈の足の付け根で、じゅうぅうと激しいおチビリの音。股間を激しく刺激するおチビリの誘惑に、少女はたまらず腰を落とし、ぐりぐりぎゅうぎゅうもじもじと、はげしく足の付け根を押さえつけた。
「ほら、おねえちゃん。おしっこでしょ? ウソついちゃいけないんだよ? ほら、トイレ行かなきゃだめ!!」
「あっ、だめ、まって、まって、勇太っ」
(で、でる、でちゃう、お、押さえてなきゃおしっこでちゃうの!! て、手、放してえ!!)
 幼い弟なりの、思いやりであったのかもしれない。勇太はきつく『おんなのこ』を握りしめる優奈の手を掴み、そのまま無理やり引っ張るようにして、奥の個室のほうへと引っ張り始める。羞恥と尿意の狭間で、なお入ることを葛藤していた、『男の子用』の個室へと。
 支えを失った優奈の足元で、じゅうう、しゅるる、ぱちゃぱちゃと、もはや取り返しのつかない音が響き始める。
「ほらっおねえちゃんはやくっ! ちゃんと立ってよう!!」
「だめ、……勇太、だめ、おねがい、はなしてえ……っ、もれ、ちゃ、おしっこ…っ。おしっこでちゃうぅうう!!!」
 もはやなりふり構わずさけぶ優奈に、周囲の視線が集中する。『男の子用』のトイレにいた、大学生、会社員、白い髪の老人。優奈と同じくらいの男子もいた。
「ぁあっい、あぁあああ………ッ」
「おねえちゃんっ……?」
 ひきつるような、優奈の悲鳴。勇太は目を丸くしていた。勇太よりもずっと年上の、おねえちゃんの優奈が、こんなところでオモラシをしてしまうなんて想像もしていなかったのだろう。
 いちど押し破られた水門は、もうせき止めることは不可能だった。
 じゅううう、びちゃびちゃびちゃ、ぶじゅうぅううううう!! すさまじい水圧で噴き出す下品な噴水は、下着越しでもまったく弱まる様子がない。綺麗に磨かれ、顔が映るくらいぴかぴかの、ブルーのタイルの上。
 しゃがみ込んだ股間から、猛烈な勢いで優奈のおしっこが噴射され、水色のタイルを直撃して、四方に飛び散ってゆく。
なきじゃくる優奈の足元、『男の子用』の床の上、正しい『女の子用』トイレ、『オシッコの場所』にすることのできなかった、優奈の黄色い水流が、激しく噴出を続けていた。


 (初出:@kurogiri44 ツイッター投稿の加筆再録)

[ 2015/05/03 13:30 ] 小説 | トラックバック(-) | コメント(-)

入院中の女の子と看護師さんのお話 

 ツイッター投稿より加筆再録。
 実在の職業とはかんけいありません。




 足を骨折して入院することになった女の子。
 幸い手術はしなくてすんだものの、ベッドから起き上がることができず、トイレにも立てない。看護師さんには何かあったら呼んでくださいねと言われているけれど、恥ずかしくてそんなことは言えなかった。尿意はどんどん強くなり、必死になって我慢する。それでもついに限界になり、パジャマの脚の付け根を激しく前押さえ。
 面会はなく、病室は個室。危機を脱するには目の前のナースコールを押すしかない。けれど、押し寄せる尿意の波に股間から手が離れない。
 涙を浮かべて必死に堪える女の子。緊急事態を知らせるナースコールは目の前だ。けれど、でも。羞恥は膨らみ、指先が止まる。これは看護師さんに「オシッコがしたいです」と知らせるためのスイッチだ。おしっこが我慢できないので、おトイレの手伝いをしてくださいと、白衣の天使を呼びつけるものに他ならない。
 おしっこしたいなんて知られたくない。我慢できないなんて聞かれたくない。顔を赤くして、枕を噛み、パジャマの股間を握り締め。羞恥と躊躇の挟間で、下着にはじわじわと黄色い染みが滲んでゆく。
 ついに押されたナースコール。ちょっと間をおいて駆け付けてきた看護師さんに、真っ赤な顔で俯き、消え入りそうな声で「ぉ、おトイレ……もれちゃう……っ」と訴える女の子。「……オシッコ?」看護師さんに訊ねられ、消え入りそうに小さくなってうつむく。
 けれど。個室の外のトイレまで連れて行ってもらえると思っていた女の子は、パジャマと下着が脱がされて悲鳴を上げる。
 剥き出しになった股間を隠そうとする女の子を制し、看護師さんはベッドの上の女の子の股間にガラス製の容器をあてがう。白い肌の、なめらかな未発達の少女の曲線に、ぴったりと合う排泄のための器具。シビン。
 検査のため、おしっこも調べなければならないのだという。看護師さんの手によって、小さく閉じ合わされた秘密の場所が押し開かれ、透明なガラスの容器が白い足の付け根に押し当てられる。
 ここで、このままオシッコをしろと。そう言われているも同然の仕打ち。女の子は狼狽し、激しく抵抗をあらわにする。
 けれど、もはや少女の身体のほうは、勝手にオシッコの準備を終えていた。ぐっとあてがわれたガラス器具の内側めがけ、ほぼタイムラグなく激しい飛沫がほとばしる。
 ぶじゅじゅじゅうううう!! 噴き出す黄色い熱水は、泡を立てて透明なガラス容器の壁にぶつかり、跳ね返って飛び散って、じゃぼじゃぼと下品な音を響かせた。我慢に我慢を重ねた、猛烈なおしっこ。股間にあてがわれたガラス容器は、本来だれからも秘密にされねばならない女の子の排泄を、おしっこの瞬間を、間近で見るための器具と変わりない。ベッドから起き上がれずに済ませる排泄は、実質的におねしょとそう大差ない。
 横に置かれたガラス容器の中、泡立つ黄色い濁流はみるみる水位を増してゆく。猛烈に我慢を続けて濃縮され、痛み止めなどの薬のせいで色も濃くなった下品なおしっこ。
 透明なガラスのなか、遮るものなく、女の子のおしっこは続く。様子を見るためという名目で、毛布で隠すこともしてもらえず。女の子はベッドの上に横になった不自然な体制での、羞恥の排泄を強制され続けた。

 ◆ ◆ ◆

 シビンの中に、我慢に我慢を重ねた結果であろう猛烈なオシッコがほとばしる。ガラスの容器の底を叩くのは、色濃く湯気を立て泡立つ奔流。少女らしい羞恥と排泄への抵抗から、この小さなおなかの中に、精一杯我慢を続けてきたのであろう。そのことをはっきりと窺わせるほどに、目の前のおしっこは激しくまた鮮烈だ。
 少女が目に涙を浮かべ、俯いた顔を紅潮させ、肩を震わせ、羞恥と開放感のせめぎ合う狭間で、熱い吐息をこぼす様子の一部始終を、看護師の女性はじっと羨望の眼差しで見つめていた。
 病院勤務の激務の中、折からの人手不足も手伝って、看護師の女性はまったく時間に余裕を持たない。今日、彼女はシフトについてから、まだ一度もトイレに立てていないのだ。
 急遽、穴の開いたシフトの代行を求められ、家からの出がけに最後にオシッコを済ませたのはもう16時間近く前。摂取した水分は全身を巡り、白衣の下腹部は長時間の我慢で煮詰められた特濃オシッコでパンパンになっている。
 その量、推定で1リットル以上。
 酷使されつづけた括約筋は熱く疼き、はりつめた膀胱は鈍く痛む。我慢し続けたおしっこは、まるでたっぷり水を吸った砂のように重い。
 おしっこの出口を、閉じ合わせた太腿でぎゅっと押さえこみ、女性看護師は白いタイツの膝を何度も何度も擦り合わせる。すりすり、もじもじ。きちんとした大人として、清潔な病棟で勤務する白衣の天使として、前押さえなんかできるはずがない。精一杯、けれど心からの我慢の仕草。
 けれどシフトは残り2時間。まだお仕事はぎっしりと詰まり、激務の中で排泄は許されないのだ。
 あまりにも目の毒であると分かっていながら、女性看護師は目の前の光景から目が離せない。鮮烈なまでに目の前で繰り広げられる、盛大で激しい少女のオシッコ。限界我慢からの開放感に震える少女の顔は、羨望にすら感じられた。
 これは検査のために必要なことで、決してそんな目的ではないはずなのに。看護師はあえて、毛布などを使って少女の排泄から視線を遮ってやることをしなかった。
 ちゃんと、おしっこするところ、見せて頂戴。無情な宣告に俯く少女の顔が、みるみる赤くなるのをじいっと見つめ。羞恥に歪む少女の顔に、ほんの少しだけ、悪魔めいた昏い嗜虐心を満足させて。
 白衣の天使の仮面の下で、こっそりと哀れな少女を責めさいなむ。
 同時に、白衣のスカートの下で腰が揺れ動く。たぷん、たぷんと恥骨の上のダムが揺れる。
 早く私もオシッコしたい。早く楽になりたい。苦しむ自分を置き去りに、排泄欲求を解消してゆく少女を、羨望と、嫉妬で見つめながら。
 白衣の天使は、その脆くも妖しい仮面の下で葛藤する。
 今すぐ、自分の白衣のスカートをまくり上げ。少女からこのシビンをもぎ取って、タイツと下着を引き下ろした自分の恥ずかしいところを押しつけて。
 その中に、自分を苦しめるオシッコを残らず噴射、注ぎ込んでしまいたいという、下卑た欲望が、女性の瞳に妖しく揺れる。
 天使と悪魔、ふたつの相反する感情がせめぎあう中。
 必死に、懸命に下腹部の衝動を堪え、葛藤の中、女性看護師は激しく身もだえと足踏みを繰り返す。



 (初出:@kurogiri44 ツイッター 加筆修正)
[ 2015/05/03 13:26 ] 小ネタ | トラックバック(-) | コメント(-)

即売会参加のお知らせ 

ご無沙汰しています。いろいろあってすっかり更新が遠のいていました。
5/3(日)、都立産業貿易センター浜松町館で開催されます
「都産祭2015 ふぁいなる」内 「しーむす 11」
に参加させていただきます。

しーむす

配置は23、「シズクのおと」にて
・不幸な偶然で一日中、おしっこを我慢する羽目になってしまった女の子の話
・停車してしまった満員電車のなかで、トイレに行きたくなってしまった女の子とその友人の話
などを頒布させていただきます。
いつものような感じの話を詰め込んだコピー本です。
また、頒布したお話はこちらのブログにも再録します(数週間から1カ月ほど時間は空くと思います)。

当日はどうぞよろしくお願いします。
[ 2015/05/01 21:13 ] おしらせ | トラックバック(-) | コメント(-)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。