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第1夜 シンデレラ 

 
 お城はいつになく華やかに賑わっていた。いつもは限られた一部の王族達がささやかな宴に興じる大広間も、今日は特別に招待された大勢の人々で埋め尽くされている。普段は王様にお目通りもかなわない商人や位の低い貴族、それに国の外れの村長まで。お城でめったに見ない顔触れが多いのは、王子様のお妃を決める舞踏会が開かれているからだった。
 大きな柱時計が飾られた大広間はこの世のもととは思えないほどに美しく飾られ、ごちそうとお酒が山のように積まれている。
 優雅な曲に合わせて、大勢の貴族の娘たちが色華やかなドレスを翻して踊る。
 しかし、この場の主役は彼女達ではない。この舞踏会で、見事王子の心を射止めたのは一人の美しい少女だった。貴族たちはそろってあの美しい娘はいったいどこのご令嬢だろうと首を捻る。けれどそれが誰なのか解るものは誰もいなかった。
 それも当然。王子の隣にいるのはシンデレラ。いつもは屋根裏に暮らす灰かぶりのみすぼらしい娘なのだ。
 継母と姉達のイジメに遭い、舞踏会に参加できなかったシンデレラの前に現れた魔法使いは、みすぼらしい灰かぶりの少女をどんな王国のお姫様よりも美しくする一晩だけの魔法をかけてくれた。
 純白のドレスを纏い、ガラスの靴を履いたシンデレラ。その姿は王子が今までに会ったどんな少女よりも美しく、しかも決してその美しさに奢ろうとしなかった。我先に自分の美しさを誇る貴族の娘達に囲まれていい加減うんざりしていた王子には、奥ゆかしくもはかなげに、言葉すくなに俯く少女がとても新鮮なのだった。
「君は素敵だ……本当に。いままで僕があったどんな女性よりも、素晴らしい」
「……そんなこと、ないです……」
 楽隊の奏でる優雅な調べが満ちる大広間で、王子はそっと少女に愛を囁く。
「どうしても名を教えてくれはしないのかい?」
「はい……」
「どうして!? 僕と踊るのはそんなに嫌なのかい?」
「ち、違いますっ……でも、もう……」
 こくっ、と何かを飲み込む決意の表情で。少女は辛うじて王子の顔を見つめ返す。
「も、もう……二度と、お会いできることは……ないと思いますから……」
「何故だい? どうしてそんな事を言うんだい。悲しいよ。……君が望んでくれれば僕はなんだってしよう。君のためならば国を捨てたって構わない!」
 シンデレラの美しさにすっかり参った王子は、自分の立場も忘れて熱烈な想いを口にする。けれど熱い思いを告げられればられるほど、シンデレラの困惑は深まるばかりだった。なにしろ今夜のシンデレラのすがたは魔法によるたった一度だけの幻、かりそめの姿。夜が明ければシンデレラはまた汚れた屋根裏部屋で姉と継母たちにいじめられて暮らす灰かぶりに逆戻りだ。
 それに、なにより……
 大広間の時計がまたかちりと進む。もう間もなく12時を告げる鐘が鳴る。
(ぅうっ……ぁ、はぁあっ……)
 嫉妬に胸を焦がしながら、彼女をずっと観察している貴族の娘達は、シンデレラの手がずっとドレスの前から離れないことに気付くことができただろう。どんな女の子だって憧れの王子の隣にいれば緊張するのも当たり前だが、それは少し様子が違う。
「っ……ふぁ……っ」
 ぞくぞくっと下腹部で熱い疼きが湧き上がり、背筋をのぼってゆく。脚の間にじんじんと響くむず痒い響きが地鳴りのように続いている。シンデレラは熱い吐息がこぼれそうになるのを必死におさえこむ。
 しかし定まらない足元はさっきからふらふらと揺れ、細い腰は小さくくねくねと動き、ドレスの下で膝はぎゅっとくっついては離れ、ガラスの靴はきゅきゅっ、かつかつっ、と床をせわしなく叩いている。
(…も、もうダメ…でちゃう……っ)
 間断なく込み上げてくる途方もない尿意を堪えながら、シンデレラは王子に気付かれないようぎゅっと唇を噛んだ。





 シンデレラをお城まで運んでくれた魔法使いは決して悪い魔法使いではなかったが、やはり普通の人とは違ってイジワルだった。魔法使いの魔法によって馬車になったカボチャも、馬になったネズミも、ガラスの靴も白いドレスも宝石も、シンデレラの今の姿は、全部シンデレラがおしっこを我慢している間だけ続いている魔法なのだ。
 今日のシンデレラは朝から継母と姉達に次々用事を言いつけられて、すっかりくたくただった。姉達は特に陰湿で、こういうときのシンデレラがトイレに行くことを許してくれない。オシッコをぎゅっと我慢しながら、前を押さえてふらふらと仕事をする羽目になるシンデレラが失敗をするところを見て笑うためだ。
 だから、実はシンデレラは魔法使いに会った時からずっとおしっこがしたくてたまらなかった。
 魔法使いはそれを見抜いて、シンデレラをいじめるためのイジワルな魔法を使ったのだった。お城に行く前にこっそりトイレに行こうとしたシンデレラは魔法使いに呼びとめられてその事を教えられ、おしっこを我慢したまま舞踏会に参加しなければならなくなったのだった。
 それからもう何時間も過ぎている。王子に見初められ、ずっとダンスの相手を務めながら、シンデレラはおなかのなかに閉じこめたおしっことずっと激しい戦いを繰り広げていた。
 けっして育ちが悪いわけではないのに、自分のドレスを踏んづけて上手くダンスが踊れなかったのも、ちゃんと落ちついて話すことができないのも、そのせいなのだ。
(ぁあ……いやぁっ…ま、また……っ)
 じゅ、じゅっ…ぷしゅるっ……
 もうシンデレラの我慢はとっくに限界だった。どれだけ固く水門を閉じようとしても、おしっこは少しずつ少しずつ漏れ出してきてしまう。脚を伝うおしっこに気付かれないように王子の横顔を窺いながら、シンデレラは暴れ狂う尿意を落ち付かせようとおなかをさする。だがそんなものは気休めに過ぎず、遠からず破滅の瞬間が来るのは間違いがなかった。
 そう――多分、あの時計の針が12時になるまでには。
(だめ…っ、そんなのっ……!!)
 今でさえ、王子のとなりでちょっとずつ下着におしっこをチビりつづけているのだ。それをこともあろうに、王子さまの隣でおもらしをしてドレスや床をぐっしょりとおしっこで汚してしまう――そんな事態を考えるだけでシンデレラの顔は燃え上がるほどの羞恥に染まる。
 けれど、たとえかりそめの姿であったとしても、いや、ただ一夜の夢であるからこそ、シンデレラは王子と過ごすこの時間を一分一秒でも長く感じていたかった。
 そんな健気な乙女心を嘲笑うかのように、おしっこを限界まで溜めこみ、ぱんぱんに張り詰めた膀胱はじわじわと収縮をはじめ、シンデレラに最後通告を突き付けてくる。
「はぁ……ぁぅっ…!!」
「どうしたんだい? 具合が悪いのかい?」
 答えようとしたシンデレラの代わりに、スカートの下では再びだらしのない水門がびゅるっとおしっこを吹き出させる。
「あ……っ!!」
「大丈夫かいっ!?」
 じゅわぁっ、と下着に大きく染みを広げて、ガクンと大きく腰を揺すってしまったシンデレラを、王子が慌てて気遣った。それは美しい光景であった。少なくとも、表面上だけは。今のシンデレラはそんな王子の心遣いすらまともに感じ取ることができず、くじけそうになる括約筋を必死に締めつけるだけで精一杯なのだ。
「い、いえ……そのっ……ぁっ!!!」
 もう、言葉を取り繕うことすら難しかった。シンデレラの両足はドレスの外からでも解るほどにぐいぐいときつく交差され、白い長手袋の手のひらはドレスのスカートをくしゃくしゃに握り締めている。
 思わず緩んでしまった水門からさらにおしっこが溢れ、ドレスの下に滴り落ちる。ふらついたシンデレラの足元に、ぽたぽたと水滴の跡。
(も、もう……ダメっ!!)
「あっ、君!! どこへ行くんだいっ!?」
 かちりと時計が進む。時刻は11時57分。シンデレラはとうとう堪えきれなくなって、王子様を突き飛ばして走りだした。
 慌ててあとを追おうとした王子だが、ようやく一人になった王子とお近づきになろうとする貴族たちが邪魔をして追いつくことができない。シンデレラはおしりをみっともなく突きだしたアヒルみたいな格好で、壁にもたれながら一生懸命走る。
(ぉ……おトイレぇ……っ!!)
 おなかのなかでたぷたぷと揺れるおしっこを済ませられる場所を渇望して、シンデレラはお城を走った。トイレ、お手洗い。オシッコのできる場所。しかし、お城のことなどまったく知らないシンデレラが、広くて迷路のようなお城のなかから、お姫様のためにひっそりと隠されたトイレを探しだすのは至難の業だ。
 たちまち膀胱は限界を訴え、猛烈な尿意がシンデレラを支配した。歩みはふらふらと落ちつかないものになり、シンデレラの歩いた廊下には点々とおしっこの跡が続いている。
(やだ……やだぁあっ!! おしっこでちゃうっ、でちゃう、でちゃうぅっ…!!
 出ないで……出ちゃダメぇ……王子様に、嫌われ…ちゃうようっ……!!)
 あこがれの王子様のおうちをおしっこで汚してしまうというとんでもない所業に、シンデレラの心は無残に引きちぎられてしまう。たとえどんなに王子がシンデレラのことを好きでいても、お城の真ん中でオモラシをしてしまうような恥ずかしくてはしたない女の子がお妃様になれるわけがない。
 朝から一度も出せていないおしっこを我慢したまま、シンデレラは必死に走った。もう歩くよりも遅いスピードで、まっすぐお城の出口を目指す。おなかの中のおしっこがシンデレラの出口に到達してしまうよりも先に、少しでも早く。
 けれど、同時に大きく鳴り響く鐘の音。12時を告げる鐘の音。ごぉん、という音がシンデレラの下半身にびりびり響く。
「ぁ、あと……ちょっと…っ・・…あぅ、ふぁあっ、っく……!!」
 ようやく見えてきたお城の出口に安堵するシンデレラ。しかしその気の緩みはダイレクトに下半身に伝わり、さらにおしっこがじゅぶじゅじゅぶっ、と激しく吹き出した。股間を走る排泄の快感に脚がもつれ、床にぱちゃぱちゃと雫がこぼれおちる。
 シンデレラのドレスがゆっくりと消え始めた。魔法が解けかけているのだ。オモラシを繰り返す恥ずかしい股間を両手で鷲掴みにし、耳まで真っ赤になりながら、シンデレラはやっと御城の門をくぐる。
 その先には大きくて長い階段が続いていた。これを降りればお城から出られるのだ。
「はやく、はやくっ、しなきゃ……!!」
 覚悟を決めて階段を降り始めたシンデレラだったが、そこでついに崩壊が訪れた。我慢しつづけた脚で長い長い階段を下るのは、やはり無理だったのだ。
(ぁ、ぅ、あ、や、やだっ、ダメっ、ダメっ!!)
 じゅん、と疼いた股間が、オモラシの誘惑に負けて勝手に放水をはじめてしまう。下着に広がる染みが一気に広がり、シンデレラのおしり全体が生暖かいおしっこに侵食されてゆく。
「ぁ、はぅっ……ぅ、あああっ……」

 じゅるっ、ぶじゅっ、じゅるっ、じゅじゅじゅじゅっ!!

 膀胱をたぷたぷに満たしていたおしっこが、両足の力と共に抜けてゆく。
 階段の真ん中ではじまってしまったおしっこをどうにかしようと、ただそれだけを考えてシンデレラは夢中だった。膀胱の圧力に押され、漏れ続けるおしっこはもう止まらない。このままではお城の正面階段に、おしっこの滝を作ってしまう。
 そんな事は絶対にできなかった。
 シンデレラはほとんど反射的に下着をおろし、ガラスの靴を脱いで裸足になると、ドレスの裾を“がばっ”とたくし上げてしゃがみ込む。
 そして股間にガラスの靴をあてがった。一瞬遅れてシンデレラのおしっこが、“オモラシ”としてではなく本当の勢いで出はじめる。透明な靴はまるで容器のように、シンデレラのおしっこの出口をこじ開けて吹き出す熱湯を受けとめた。
「ぁふぅうううぅぅ……っ」

 ぶじゅぅっ!! じょぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ……

 熱く湿った吐息をこぼし、シンデレラは排泄の快感に背中を震わせた。
 12時の鐘が続く。長く、大きく、ゆっくりと鳴り響く。
 それにあわせて、丸一日膀胱に閉じ込められていたおしっこがガラスの靴に注がれる。魔法の靴はシンデレラの足にぴったりおさまったように形を変えて、じょじょぼじょと女の子にあるまじきはしたない音を立てて吹き出すおしっこを受けとめる。ずっとずっと我慢を続けていたせいで、シンデレラのおしっこは黄色く色づいている。
 お城の階段の真ん中で、大切なところをあらわにし、透明な容器におしっこを注ぐ女の子。ガラスの靴はみるみる大きくなり、シンデレラが苦しめられていたおしっこを代わりに受けとめる。シンデレラが今日一日、ずっと我慢しつづけただけあって並大抵の量ではない。
「……君、待ってくれ!! せめて、せめて名前を!!」
 そんなシンデレラに背後から声が掛けられる。王子だ。邪魔をする貴族たちを振り切って、長いお城の廊下を走り、どうにかシンデレラに追いついたのだ。
「や、いやぁあーーーーーーっ!!!!」
 だがシンデレラはそれどころではない。一番見られたくない格好で、おしっこの真っ最中なのだ。とうとう悲鳴を上げてしまったシンデレラのあられもない姿に、王子は目を丸くする。
 逃げなきゃ、急がなきゃ。そう思って反射的に立ち上がったシンデレラ足元に、ばしゃばしゃとおしっこが撒き散らされてゆく。一度出始めてしまった女の子のおしっこは、途中で止まるわけがないのだ。
 とうとう12回目、最後の鐘が鳴り響く。
 ゆっくりとドレスが消えて行く。それなのに、おしっこをその縁ぎりぎりまで注がれたガラスの靴だけが消えない。
「やだぁ、やだああぁ………っ!!」
 シンデレラはまだおしっこが途中のままで弾かれるように走り出した。おしっこを出し続けながら王子様に背中を向け、階段を大急ぎで駆け降りる。止まらないおしっこが脚を伝ってばしゃばしゃと階段を汚し、流れ落ちてゆく。もうオモラシなのか立ったままおしっこをしているのかもわからない。
 ドレスが汚れ、ぐっしょりと染みを残し、ボロボロの服に変わってゆく。
 シンデレラもボロボロと泣いていた。涙を流して泣いていた。
「ひぅ……えっく……ぅあ、ああ、ああああ……」
(見られちゃったっ……王子様に、おしっこしてるところっ、オモラシしてるところっ……!!)
 階段には、なみなみと黄色い液体を注がれ、シンデレラのおしっこにまみれたガラスの靴だけが残される。
 王子はただ呆然と、闇に消えてゆくシンデレラの後ろ姿を見送ったのだった。


 ――めでたし。めでたし。














 ……さて。
 そんな出来事があった数日後に、シンデレラの残したおしっこでいっぱいの大きな大きなガラスの靴をてがかりに、国中の娘にお城からおふれが出された。
『このガラスの入れ物を、おしっこでいっぱいにできた娘を妃とする』
 なんともとんでもないおふれだった。
 けれど王子は本気だったのだ。シンデレラのオシッコをする姿があまりにも鮮烈で、王子はすっかりその虜になってしまっていた。
 それを聞いた娘達はこぞってたっぷり水を飲み、震える足を堪えて列をつくり、ガラスの靴にまたがって次々とおしっこをした。誰も彼も王子様のお妃になれるのならと恥も外聞もなく先を急いでおしっこをした。
 けれど、シンデレラのおしっこを受け止めて大きくなったままのガラスの靴はあまりにも大きすぎて、誰にもいっぱいにすることができなかったのだった。
 そしてシンデレラの家にまでやってきた王子と王子の使いは、二人の姉がおしっこを我慢しすぎてはしたなくもオモラシしてしまっているのを呆れて眺めながら、部屋の隅で掃除をしながらモジモジしていたシンデレラにもおしっこをしてみるように告げた。
 その日も二人の姉と継母にイジワルをされてトイレに行けていなかったシンデレラは、恥ずかしがって何度もそれを断ろうとし、それでも許されず、とうとう王子の目の前で耳まで真っ赤になって俯きながら小さな割れ目からすごい勢いでおしっこをほとばしらせた。
 そして、シンデレラはだれもいっぱいにできなかったガラスの靴をあっというまに黄色いおしっこで満たし、さらに我慢できず残りのおしっこでもう一度ガラスの靴をいっぱいにしてみせた。
 王子は感激してシンデレラを抱き締め、再会の感動に打ち震えながらシンデレラに永遠の愛を囁いたのだった。
 後に、この国ではこの故事にちなんで、おしっこを我慢できる女性ほど美しい、という伝統が生まれることになるのだが――それはまた別のお話である。


 今度こそ、めでたしめでたし。



(初出:おもらし特区 SS図書館 2007/06/15改訂)

 
[ 2007/10/13 10:27 ] WetMarchen | トラックバック(-) | コメント(-)
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