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社会見学バスの話・51 木崎由梨その3 

「あっ、あっ、早くっ、早く開いてよぉぉぉっ!!」
 クラス委員長――木崎由梨はそんなバス前方の混雑列の中で泣き叫んでいた。彼女もまた停車と同時にいち早く座席を離れようとしたのだが、丁度そのタイミングで押し寄せた尿意の波によって動きを封じられてしまったのだ。
 身動きできないほどの尿意の大津波は、しかし三十秒ほどですんなりと引いてくれた。とは言え、貴重な貴重な初動の時間を失い、由梨は混雑の中に取り残されてしまったのである。
 由梨のスカートは、既に押し当てられた手のひらの回りを中心に色濃く色を変え、身じろぎの度にじゅじゅっ、じゅうぅう、と隠しきれない噴き出す熱水の音が響いている。
「つ、着いたんでしょ!? サービスエリア……は、はやく、お手洗いっ……早くおトイレ行かせなさいよぉッ……!!」
 下着はこれ以上ないほどにオシッコを吸ってぐっしょりと湿り、保水力の限界を超えた少女の雫はぴったりと合わされた太腿の隙間を伝い、膝裏を滑るように流れ落ちてソックスを濡らす。靴の中まで染み込む熱い感覚に、由梨は激しく背筋を震わせる。
 もはや誰に見せても恥ずかしくないほどの『オモラシ委員長』の完成だ。
「っ……」
 ぽたぽたと脚の内側に垂れる水滴を感じながらも、それでも本当の意味での『決壊』だけは防ごうと、由梨はいじましい努力を続けている。しかしそんな彼女の股間は数秒と置かずに断続的なおチビりを繰り返し、股布はたっぷりと恥ずかしい潤いを溢れさせる。
 酷使された括約筋はすっかり火照り、もはや擦り抜ける水流の感覚がないのだ。じんじんと疼く股間からぷしゅっぷしゅっと水滴が噴き出し、由梨の手を汚す。
「ぁ、くぅ……」
 由梨のトレードマークであった、整ったプリーツスカ-トにまで、みるみる恥ずかしいオモラシ染みが拡がってゆく。
 皆の模範、クラス委員長であることを示すように、プリーツのひとつひとつにまで丁寧にアイロンを掛けられたスカートは、押さえ込んだ手のひらの間で漏れ出したオシッコを吸い、くしゃくしゃに握り締められてゆく。まるでオモラシの後始末をした雑巾のような有様だ。
 自らの股間から断続的に吹き上がる羞恥の水流に、みっともなく下半身を浸しながら、列の真ん中で怒鳴る由梨。そんな彼女を責める声もある。
「い、委員長っ、ねえってば!! どうにかしてよ、これ!!」
「そ、そうだよ……木崎さん、委員長でしょ!? なんとかしてっ……!!」
 運転手の呼びかけも虚しく、乗降口に殺到するクラスメイト達。社会見学バスの車内はいよいよ混迷を極め、尿意からと言う解放という切実な事情の為、先走って乗降口を飛び出そうとする少女達でバスの前部には喧騒すら起きている。蓉子がクラス担任とのしての責務を放棄し、いち早くバスを飛び出してしまったことで、混乱はなお加速していた。
 みな、恥も外聞もない我慢の限界だ。このままでは車内は無法地帯となりかねない。崩壊しかけた2年A組の秩序維持ができる人物として、皆が視線を向け縋るのはクラス委員長たる由梨だったのだ。
「あ、あのっ、あの、わっ、わたっ、私っ……、お、お願い、先にっ……」
「ずるいっ!! 私だってもう駄目、もうオシッコでちゃう……!! わ、私もっ、ね、ねえ委員長っ、お願いよ、わ、私が先……っ!!」
「委員長っ、乃絵ちゃんが、もう我慢できないって……先に行かせてあげて……!!」
「そ、そんなの、私だって同じよ、わ、わたしだって、我慢して、っ」
 モジモジくねくね、濡れたスカートを押さえて足踏みする少女達。その足元には既にぽたぽたと雫がこぼれ始めている者も少なくない。トイレトイレと口々に訴える少女達に詰め寄られ、由梨は言葉を失っていた。
(な、なにそれ、わ、私だって、ガマン、して……っ)
 いや、利尿作用たっぷりのショウガ紅茶のせいで、由梨の尿意はこの場の誰よりも激しいはずだった。他の誰よりもトイレに行きたいと、オシッコを我慢しているのだと胸を張って言える。 ――その証拠に、もう、由梨の下半身は由梨自身の意志を無視して、オモラシを始めてしまってるぐらいなのだ。
「んぁぅ……っ、だ、だめ……ぇっ」
「だ、黙ってないでなんとかしてよ!! ねえ、由梨ちゃん、委員長でしょ!?」
「そ、そうよ、責任、とってよ……はやく!!」
「ねえ、委員長っ!! トイレ、はやくして、トイレ行きたいの、お、オシッコっ、……今すぐオシッコさせてよお…!!」
 役職にあるならば、それゆえの責務を負えとばかりに。
 この場に居る2年A組28人全員を、すぐにトイレに連れて行けという無理難題が、委員長たる由梨に押し付けられる。無茶苦茶な理論であるが、ここに居る少女達は5時間近くもトイレのない密室に閉じ込められて我慢を強いられ、2年生にもなって一度は路肩にバスを停め、その陰でオシッコを済ませようとまでしたのだ。
 挙句そこからも1時間以上トイレを『おあずけ』された上に、度重なるおチビりや涼子、伊織といった派手な『オモラシの見本』まで見せつけられていた。お互いの姿がお互いの尿意を加速させる悪循環。屈辱と羞恥に理性は擦り切れ、冷静な判断など及ぶべくもない。
「わ、私にどうしろって言うのよ!?」
「そんなのわたしが知るわけないじゃない!? あんた、いつも偉ぶってるんだから、こんな時くらい役に立ってよっ……!!」
「そうよ、このままじゃ、全員、オシッコ……、できないかもっ」
「やめて、やめてよ!! もうやだ、もう出ちゃうう!!」
「ねえ、由梨!! 委員長!!」

 ――委員長!!

「ぁ……」
 叫ぶ声の前に、由梨は何も言葉をもたなかった。困惑のまま動けず、半開きになった乙女の水門からぷしゅっぷしゅうと水流が噴き出し、足元に激しい水音を立て、水たまりを広げてゆく。 避けられない悲劇、回避不可の結末を前に、恐慌に陥った少女達はその原因を一人の生贄に押し付ける。『あいつの所為だ』『あいつが悪いんだ』と。
 皆がバスに閉じ込められ、長くつらい我慢の挙句にオモラシをしてしまうのは、由梨がしっかりしていないからいけないんだ。委員長なのに、先生にも何も言わなかったし、何もせずに自分だけトイレに降りようとしている。
 そうだ、そうだ、由梨の所為だ、委員長がいけないんだ。次々に声が上がる。
(ちがう、ちがうの、私、だって……ずっと、ガマンして……そんな……)
「あ……ぁ……」
 身体を前にかがめ、恥ずかしい前押さえのポーズのまま。
 勝手に開いてしまった乙女のダムの水門から、火傷しそうに熱い水流が噴き出し、内腿を擦って激しくスカートを内側からびしゃびしゃに濡らしてゆく。コントールを失った下半身のオモラシの感触を、どこか他人事のように感じながら。
 羞恥と恥辱にまみれたオシッコが、『オモラシ委員長』の制服をますます惨めに彩ってゆく。
[ 2013/08/08 09:00 ] 長編連載 | トラックバック(-) | コメント(-)
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