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社会見学バスの話・60 女教師のオモラシ2 

 理不尽な怒りを叩きつけ、蓉子は拳を丸め個室のドアを乱暴に叩く。
 ドンドンドンガンドガンッ!! まさに火事場の馬鹿力。細い女教師の腕の音は、ノックなどと生易しいものではなく、ドアが歪みたわみ、壊れてしまうのではないかと思えるほどだ。
「ぁあぁ、ああぁ、だめ、駄目ぇえ、でちゃう、でちゃぅ、でちゃうのにぃい、っ、い、意地悪しないで、入れて、いれてよぉお!! おねがい、おねがぃいぃ、おっ、オシッコ、オシッコ、私にオシッコさせてぇええ!!」
 切迫した黄色い悲鳴が、紳士用トイレの中にこだまする。
 しかし、これまた仕方のないことだった。よく観察すれば分かることだが、男性用公衆トイレの順番待ちは『2列』あった。
 ひとつは短く回転も速く、どんどんと中へ進んでゆく列。
 もう一つは多少長く、回転も非常に遅い列。
 蓉子は当然ながら思いたらなかったが、これは男性トイレ特有の現象である。大小のトイレの処理方法が別々の男性にとって、わざわざオシッコのために個室に並ぶはずもない。その目的が特定なのは明らかである。そうした事情もあり、女性用トイレに比べれば個室の数はずっと少ない。
 つまり、2列あるうちの前者が『小』の列。
 そして後者――紳士用トイレの行列の大半の理由となる『大』の方の列であった。
 全ての目的が分離されている上に、男性用トイレの個室は数が少ない。従って、混雑している場所での男性用トイレの『個室順番待ち』の列の解消速度は女性用トイレの列の比ではなく、遅い。同じ人数だけを比較すれば、女性用トイレに比べても遥かに、自分の番が回ってくるまでに時間がかかるのである。
「は、はやくしてよぉお!! わ、わたし、女の子なんだからぁあ!! も、漏れちゃうの、おしっこでちゃうのぉお!! お願い、トイレ、トイレ入らせてよぉ!! おっ、オシッコ、オモラシなんかッ、そんなみっともないこと、恥ずかしいコト、できないのぉよお!!!」
 脚の付け根から断続に噴き上がる熱い雫と、じんじんと痺れた排泄器官、酷使された括約筋、収縮を始める膀胱、注水でぱんぱんになる尿道、ぷくりと膨らむ排泄孔、そしてなお募る猛烈な尿意。わずかなおチビりが凄まじい排泄の悦楽となって蓉子を誘惑する。このまま漏らしちゃうなんて死んでも嫌だとだけ叫び、必死にスカートの股間を鷲掴みに握り締め、1リットル半のオシッコを抱え込み、ダムの決壊を押さえ込む。
 限界を告げるカウントダウンがゼロを刻もうとする中、蓉子は周りの事などまるで視界に入らない。
「はやくっ、はやく出てきなさいよぉ!! いいでしょ、別に一人ぐらい間に入ったって平気でしょ!? はやく、っ、ぅうう、も、私もう漏れちゃうのぉお、ぉ、女の子が、が、ガマンできなくて、ぉ、オシッコオモラシなんかダメなのぉ!!! わかるでしょぉ!? でちゃうッ、オシッコ出ちゃうう!!!」
 尿意を連呼する蓉子の股間ではぶじゅぶじゅっじゅぅっ、と隠しきれない放水音が響き、足元にはびちゃびちゃと飛沫が飛び散る。欲望を剥き出しに暴れまわる彼女は、もはや女性としての尊厳すら危うい姿だった。
 しかし、男性陣の視線は多少の道場こそあれど、惨めな女教師を想いやるというよりは、迷惑そうに視線を反らすばかりで、ひどく冷ややかなものだった。
 当然だ。男性用トイレの中でもこちらの列は、要するに物影で済ませる事のできる尿意よりも、より切迫な事情で並んでいる男性達の集団、言わば『選抜組』である。
 女性用トイレの列とほぼ同じ、許容できない事情で作られた鉄の順番待ちだ。その中で蓉子が取ったこの行為は、そんな男性陣を無視してのものと言え、いくら蓉子の事情を考慮しても、あまりに傍若無人、目に余るものだったのである。
 そもそもここにも十分な列の順番待ちがあるのだ。たとえどこまで切迫していても、礼儀もわきまえずに蓉子が割りこめる理由などないのである。せめて事情を離し、冷静にお願いをするのならともかくも――こんな状態で受け入れろという方が無茶だ。
「んぁあああ………ッ、もる、もるぅ、もるもるもるもる、もれるうぅぅうッッ!!!!」
 がくがくと腰を震わせ、盛りのついた雌犬が腰を振り立てるように、深い前傾姿勢でドアに縋りつき、突き出したおしりをくねらせる女教師。
 蓉子はなお縋りつくようにドアを叩きまくった。だが、個室は開かない。傍若無人な女教師の上から目線の要求は、むしろ硬く男性用トイレの個室を閉ざしてしまったのである。

 にい、いち、――ぜろ。

「も、っ、もれ、もれぅ……ッッ~~~………っっ!?!?!!」
 無慈悲に限界を告げるカウントダウンが打ち切られた。爆発のような尿意に――蓉子は宙空に視線をさまよわせたまま、ぱくぱくと口を開閉させる。女教師の脚の付け根、股間の先端で水門だ大きく口を開けてしまったのだ。下腹部内側からの水圧に押し破られ、女教師のぴったりとじ合わせた太腿の奥で、ぶじゅぅッ、と外からでもはっきり聞こえるほどの恥ずかしい水音が響く。
 ぷちん、と糸が切れ、がくりと落ちた腰と共に、蓉子は個室のドアの前に倒れ込むように、男子トイレの真ん中にしゃがみ込んでしまう。
 ぶじゅじゅぅう、と激しい水音が立て続けに響いた。
[ 2013/08/17 09:00 ] 長編連載 | トラックバック(-) | コメント(-)
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