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社会見学バスの話・67 添田茜その2 

「ひぐっ……ぐすっ……」
 茜は、涙をこらえながらバスを降りた。一歩ごとにずぶ濡れのスカートからびちゃりと雫が滴り、たっぷり水を吸った革靴ががぼがぼと音を立てる。
 オシッコに濡れた手のひらで頬に溢れる涙をぬぐい、しゃくりあげながら、ふらつく足をアスファルトへと下ろす。
 2年A組のバスがサービスエリアに停車して15分ほどが過ぎていた。到着と共に乗降口に詰めかけた少女達の混雑もようやく解消されて、出口を塞いでいたクラスメイト達の姿はない。その代わりに、バスの乗降口周辺には、いくつもの恥ずかしい水たまりと、その中ですすり泣く少女達の声があった。
 バスの乗降口とタラップもまた、バスを降りようとした少女達の、度重なるオモラシでびちゃびちゃに濡れている。
「っ……ぐすっ、ぅえ……ッ」
 しゃくり上げる茜の足元に、ばちゃばちゃと雫が滴り落ちる。股間はじんじんと熱く、排泄器官の感覚が薄い。下腹部の乙女の水風船はすっかりしぼんでいるはずなのだが、びしょ濡れのスカートと下着の奥ではまだ時折、思い出したように熱い奔流がじゅじゅじゅじゅうぅと溢れ出すのだ。
 茜もまた、バスの到着と同時に乗降口へ殺到した少女の一人である。
 しかし強い尿意に妨げられてわずかに初動の遅れた茜はすっかり先着争いに出遅れ、ぎゅうぎゅうのすし詰め状態になってしまったバスの通路を通り抜けることができないまま、後ろからは押され、前には進む事もできず、その場でオモラシを始めてしまったのだった。
 茜のオモラシは、列の中程に居た少女達のオモラシを誘い、次々に我慢の限界を誘発させた。茜がバスの通路に盛大にオシッコを撒き散らしたことで、つられるように他の少女達も催してしまったのだ。乗降口に向けて小さな川のように床を流れるオシッコ――バスの中をトイレ同然にしてしまった事は、他のクラスメイト達の下着や制服にまでさらに大きく被害を広げた。
 もしかしたらトイレに間に合うかもしれなかったクラスメイト5名を巻き添えにしたことで、茜は周囲から激しい非難を浴び、放心状態のまま通路の端へと追いやられた。
 そうして今。ようやく誰もいなくなった通路を抜けて――バスを降りる事が出来たのである。
「っ…………」
 身体の前面のほとんどずべてをぐっしょりと湿らせたスカートは、今なおぱちゃぱちゃと雫を溢れさせ、茜の腿や膝裏、ふくらはぎを伝って水流を滴らせる。
 頬に残る涙の痕と同様に、茜の脚には恥ずかしい水流の跡が生々しく残り、靴下と革靴はオシッコをたっぷりと吸ってごわごわと形を変えている。
 脚に絡み付く制服は、川に飛び込んだのかと思えるほどにびしょ濡れだ。一体どれほど激しいオモラシをしたらこうなるのか――想像もつかない。
 がぼ、と濡れた革靴を引きずって駐車場に降りた茜は、小さく身を震わせた。
 外の風がずぶ濡れの下半身を撫で、たちまちのうちに冷やしてゆく。初夏とはいえ、オシッコ出ずぶ濡れのところに吹き付ける風は冬のように冷たい。まして、ぱんぱんに溜め込んでいた中身をすっかり絞り出した水風船は、茜の小さな身体からごっそりと体温を奪っていた。
 下着の中に噴き出させてしまった時は熱湯のように熱かった羞恥の奔流も、いまや背中を震わせるほどに冷たい。
「んぁあ……っ」
 そして、ぞくりとこみ上げてくる寒さと共に、酷使された排泄器官に妙な感覚がある。
 腰骨にじんと響くむず痒くも甘い痺れ。自慰の時のような、イケナイ感覚。さっきまで途方もない悦楽と解放感を与えてくれた、下腹部の要求が、再び急速に膨らみ始める。
 あろうことか――たった今オモラシを終えたばかりの下半身は、少女に対して再度の尿意を訴えていた。
「っ……はぁあっ……」
 既に言い訳の効かないほどに制服をびしょびしょに汚していながら、なお執拗にトイレを訴えるはしたない下半身に、茜は悔しさと恥ずかしさのない交ぜになった感情を押さえきれない。きゅんと疼く下腹部には、いつしかじんと重い砂のような感覚がある。
(っ、な、んで……、よ、こんな……っ)
 急速に、あまりにも急速に、おなかの奥でしぼんでいた水風船が膨らみ始める。
 どこからわき出すのかも分からない、みっともない羞恥のホットレモンティの『おかわり』が、茜の下腹部のティーポットを満たしてゆく。
「もぉ、やだぁ……っ」
 気付けばポットはぐらぐらと沸き立ち、自然に膝がくっついて、足が交差していた。
 濡れぼそったスカートをぐしゃぐしゃと音立て、茜の小さな腰がもじもじと左右に揺れ始める。みっともなくトイレを要求する下半身に茜は後から後から止まらない涙をぬぐい、赤くなった頬を擦ってゆっくりと歩き出す。
 オモラシをした姿のまま、トイレの順番待ちに並ぶために。
[ 2013/08/24 09:00 ] 長編連載 | トラックバック(-) | コメント(-)
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