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男子トイレ内の姉弟の話。 


(ああっ……いや……だめ、っ……。はあぁ、はあっ、…あぁ……だめ、こんなの、こんなのっ、やだぁ……っ! わ、わたしも、わたしもっ、オシッコしたいのに……っ)
 焦がれ、求め続けた待望の『おトイレ』を前に、優奈の下半身は敏感に反応してしまう。手のひらがきゅっと押さえた下腹部のなか、募る尿意はなお強まる一方で、少女を窮地へと追い込んでゆく。
 しかし、しかし。だ。
 いくらオシッコが我慢の限界で、もう辛抱できないとはいえ、ここは『男の子用』のトイレである。まさか付き添いの優奈が割り込んで、勇太のトイレの順番を横取りしてしまっていいわけがない。
 優奈が使っていいトイレはその隣。あの、ずらりとホールの外まで順番待ちの列が続く『女の子用』のほうなのだ。
(っ、こっちの……トイレなら、こんなに空いてるのに……っ 、ふこうへい、だよぉ……っ!!)
 がらがらの個室。出入りもまばらな入り口。混雑とは程遠く、順番待ちなど起きやしない。
 すぐ隣にあるというのに、まったく対照的なトイレの中。優奈は激しくその場に足踏みを繰り返す。水色とブルー、寒色系のタイルに、たんっ、たんっと足音が響く。
 体の中の内側から、今にもおしっこにこじ開けられそうな女の子の出口を押さえ、押し寄せる尿意を紛らわせるため、いっときだってじっとしていられない。しかし、そうして激しく身体を動かせば、優奈の張り詰めたおなかの中で、はち切れんばかりに膨らんだ水風船が、たぷんっ、たぷんっと大きく揺れる。
(ぁあ、ぁあっ……だめ、だめえ……っ)
 付き添いの優奈のすぐ目の前。弟の勇太の小さな背中があった。
 壁の際。ずらりと並んだ陶製の白い小用便器に向かう弟は、ショートパンツを足首までおろし、短い男の子のホースから  勢いよく水流を迸らせていた。
「ねえ、おねえちゃんっ さっきの面白かったねっ!」
「ゆ、勇太、よそ見しないで! ちゃんと前見て!」
 陶製の白い便器にぶつかって、激しい音を響かせる『オシッコの音』。個室という閉鎖空間ではなく、壁に向かってトイレの中全てに丸見え丸聞こえ。『女の子用』のトイレの中では絶対ありえない光景に、優奈の羞恥は強く刺激される。
 立ったまま、壁に並んで、パンツを下ろし。『男の子用』で、ホースから勢いよく噴き出しぶつかる水流が響かせる水音は、我慢の真っ最中の優奈にとってまさに禁断の囁きだ。耳を塞いでも聞こえてくる排泄音の誘惑に、優奈の腰は小刻みに揺れ動いてしまう。
(ぁ、ああっ、だめ……そんな音、聞かせないで…っ、今は、いまは、ダメ……っ)
 しゃああ、ぱちゃぱちゃ。こんな時に一番聞いてはいけない雫の音。『イケナイ』響きに誘われて、激しい下腹部の訴えが少女を追い詰める。
 しかし、ここは紳士トイレ、『男の子用』の場所である。入ってくるのは男の人ばかりだ。思春期の最中の少女が、入ってはならない場所である。事実、さっきから出入りする男性たちは、勇太の後ろで付き添いの優奈に、ぎょっとして視線を向ける者ばかりだった。
(お、おしっこ、がまん、できなくなっちゃう…! っぅう、だめ、したいの……っ!! わたしもおしっこ、おしっこしたいの…!! ぁあっ、はぁあっ、おねがい、おトイレに……ああっ、はやく、おトイレに……っ、行かせてぇ…!)
 本当なら、今すぐにでもこの場で、スカートの上から、思い切り『ぎゅうううううっ』とあそこを押さえてしまいたいほどなのに。
 小さな弟を放り出し、この場を後にして、自分のための『おトイレ』に入ることができればどれほど楽だろうか。猛烈な尿意はあり得ない思考に優奈を誘惑し、激しい葛藤に少女の心が揺れる。
 けれど、もしここを飛び出して、隣の『女の子用』に向かったとしても、そちらはずらっと外にまで続く順番待ちの大行列だ。いまからその後ろに並んでも、優奈の番が回ってくる頃には、とっくに休憩時間が終わってしまう。
 ……いや、そもそも優奈は、そこまでちゃんと、最後まで我慢できるのか。
(はぁあ……っく、ぅ、うぅう……っっ……!! おしっこ、おしっこしたい、トイレ、おトイレいきたい……っ!!)
 足踏みと共に、優奈の身体が左右に大きく揺れ動き始める。たんっ、たんとリズミカルに響く足音は、まるで羞恥のメトロノーム。押さえ切れないトイレ我慢が刻む、イケナイ欲望のテンポは、どんどんと早くなる一方。
 その下腹部のダムが大きく波立ち、ぱんぱんに膨らんだ膀胱はたぷんっと揺れ、いまにも少女の身体の外へとせり出してきそうだった。重いおなかを必死に抱え、優奈は思わず口を開く。
「ゆ、勇太、まだ……っ?」
「えー、まだぁー」
 切羽詰まった優奈の声に、勇太は『男の子用』に向かったままのんびりと返事をした。いったん止まった水流の音が、しばらくしてまた再開する。まだ小さい勇太は、一人ではすぐにトイレが終わらない。大勢の観客で混雑する会場で、弟を放っておくわけにはいかないのである。
(う、ぅう……んぁあ……っ、っく、はあ、はあ……っ。ず、ずるいよ、勇太……っ、な、なんで、男の子って、あんな簡単に……おしっこ、できるの……!?)
 弟への羨望が膨らみ、我慢の限界に近い優奈を追い詰めてゆく。こんな状態で、弟のおしっこをずっと見せつけられるなんて、優奈にとってあまりにも刺激が強すぎた。
 たったいま『男の子用』で済まされている勇太のおしっこが、まるでそのまま、自分のおなかの中へじゃぼじゃぼと注ぎ込まれているようにすら感じられる。
(う、くぅっ……んぁ……ッ)
 刻一刻と張り詰める下腹部を懸命にさすり、優奈は大きく前かがみ。はあ、はあと荒く浅い息を繰り返し、きゅっとくちびるを引き結ぶ。
「ね、ねえ、勇太っ、……はやくして……! おばさんたちも待ってるよ? おねがい、勇太、はやくして……!」
(お姉ちゃんもおしっこしたいの……! も、もう、おしっこ、がまんできなくなっちゃうのっ……!!)
 本音を隠した必死の訴えは、けれど小さな弟にはまるでとどかない。優奈がずっとトイレを我慢しているのは、まだ誰にも知られていないのだ。
 きゅうんっ、ひくひくっ。腹部の内圧がぐうっとたかまり、限界まで膨らんだ水風船が、収縮を求めて大きく蠕動した。力を込めた『おんなのこ』の奥。きつく締め付けた細い水路に熱い雫がそそぎこまれ、優奈の足の付け根で、大切な秘密の場所がぷくっと膨らんだ。
(っっ……!! だめ、でちゃう……おしっこでちゃう、でる、でちゃう、もれちゃうぅ……っ!!)
 絞り出すような声が、少女の唇を震わせる。勇太は壁の『男の子用』トイレにむかったまま、『ん?』と首を傾げて後ろを見た。しょろろろろ、となお景気のいい音を響かせている短いホースから、壁の便器の外側へ、ぱちゃぱちゃと飛沫が飛んだ。けれどもう、優奈にはそれを注意する余裕はない。ただただ『自分のこと』、優奈自身の秘密のダムを押さえ込むことだけで精いっぱい。
 トイレ、トイレ! おトイレ!!
 おしっこのできる場所を求め、我慢の限界を訴える水門が、きつく引っ張られた下着の股布に、じゅわあっとイケナイ湿り気を滲ませる。
(……だ、だめ、トイレ……お、トイレぇ……っ!!)
 求める『おトイレ』。おしっこの場所。追い詰められた優奈の視線が、さまようブルーと水色のタイルの中に、ぽかりと開いたドアを見つける。……見つけてしまう。
 これまで、あえて意識の外にシャットアウトしていた、禁忌の場所。
(…………っ!!)
 ついに『そこ』から目を離せなくなり、切羽詰まった少女の表情が大きくひきつる。
 『男の子用』のトイレの中にも設けられた、トイレの個室。『女の子用』とおなじ設備。
 あそこなら。優奈だって。女の子だって、普通におしっこをすることができる。立ったままおしっこを済ませる勇太を羨むこともない。あのドアの中に駆け込んで、内側から鍵をかけてしまえば、中の様子は見られない。

 ――ちゃんと、おしっこが、できる。

(……っ……!! で、でもそんなの……そんなの、だめ……!! だって、ここ、男の人のおトイレなのに……っ!!)
 思春期に特有の、異性への強い忌避感と潔癖感。女の子として当然のプライド。猛烈な羞恥。それらをすべて押し流さんばかりに激しさを増す、尿意。
 さまざまな感情がないまぜになり、優奈の頭の中でぐるぐると渦を巻く。開いたままの男子トイレの個室から目を離せずにいる優奈の下腹部で、ひときわ大きく尿意が揺れる。
「んぅっ、ぁああ……っ!?」
 だだんっ、だんつ。強烈な足踏み、ぎゅうっと押さえつけられる足の付け根。おしっこ限界のカウントダウンが始まった。無情にも、少女の身体のほうが音を上げたのだ。
 限界を告げるシグナルに、優奈はたまらず、その場にしゃがみこんでしまった。
「ふぁ、ぅ、ううう……ッ!!」
 立てたかかとにぐりぐりと股間を押し付けて、押し寄せる尿意の大津波、暴れ回すおしっこの水圧に、懸命に耐える、耐える、耐える。目の前が真っ白になる。きつく抑え閉ざしてなお、優奈の股間では、しゅるしゅると小さな水音が漏れ始めていた。
「――おねえちゃん?」
 ふいに。
 目の前に弟の声を聴いて、優奈ははっと顔を上げた。ようやくトイレを済ませ、ざあざあと水を流しながら、勇太が不思議そうに、しゃがみこんだ優奈を見下ろしている。
「ねえ、おねえちゃん、おしっこ? オシッコ我慢してるの?」
「っ……あ、ちが……っ」
 思わず立ち上がりかけた優奈の足の付け根で、じゅうぅうと激しいおチビリの音。股間を激しく刺激するおチビリの誘惑に、少女はたまらず腰を落とし、ぐりぐりぎゅうぎゅうもじもじと、はげしく足の付け根を押さえつけた。
「ほら、おねえちゃん。おしっこでしょ? ウソついちゃいけないんだよ? ほら、トイレ行かなきゃだめ!!」
「あっ、だめ、まって、まって、勇太っ」
(で、でる、でちゃう、お、押さえてなきゃおしっこでちゃうの!! て、手、放してえ!!)
 幼い弟なりの、思いやりであったのかもしれない。勇太はきつく『おんなのこ』を握りしめる優奈の手を掴み、そのまま無理やり引っ張るようにして、奥の個室のほうへと引っ張り始める。羞恥と尿意の狭間で、なお入ることを葛藤していた、『男の子用』の個室へと。
 支えを失った優奈の足元で、じゅうう、しゅるる、ぱちゃぱちゃと、もはや取り返しのつかない音が響き始める。
「ほらっおねえちゃんはやくっ! ちゃんと立ってよう!!」
「だめ、……勇太、だめ、おねがい、はなしてえ……っ、もれ、ちゃ、おしっこ…っ。おしっこでちゃうぅうう!!!」
 もはやなりふり構わずさけぶ優奈に、周囲の視線が集中する。『男の子用』のトイレにいた、大学生、会社員、白い髪の老人。優奈と同じくらいの男子もいた。
「ぁあっい、あぁあああ………ッ」
「おねえちゃんっ……?」
 ひきつるような、優奈の悲鳴。勇太は目を丸くしていた。勇太よりもずっと年上の、おねえちゃんの優奈が、こんなところでオモラシをしてしまうなんて想像もしていなかったのだろう。
 いちど押し破られた水門は、もうせき止めることは不可能だった。
 じゅううう、びちゃびちゃびちゃ、ぶじゅうぅううううう!! すさまじい水圧で噴き出す下品な噴水は、下着越しでもまったく弱まる様子がない。綺麗に磨かれ、顔が映るくらいぴかぴかの、ブルーのタイルの上。
 しゃがみ込んだ股間から、猛烈な勢いで優奈のおしっこが噴射され、水色のタイルを直撃して、四方に飛び散ってゆく。
なきじゃくる優奈の足元、『男の子用』の床の上、正しい『女の子用』トイレ、『オシッコの場所』にすることのできなかった、優奈の黄色い水流が、激しく噴出を続けていた。


 (初出:@kurogiri44 ツイッター投稿の加筆再録)

[ 2015/05/03 13:30 ] 小説 | トラックバック(-) | コメント(-)
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