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続・部活イジメのお話 

 部活のイジメの話 (http://shizuku44.blog114.fc2.com/blog-entry-107.html)の続編。




「おねがいっ、ほどいて、コレほどいてよぉっ! でっ、出ちゃうの、もう……ほっ本当に、がまん、できなっ…はぁああっ…お、オシッコ! オシッコさせてえ!!」
 無理やり開かされたマキの両脚の付け根が、椅子の上を跳ねる。両足の膝と踝をガムテープで固定され、さらに両手も椅子の背板の後ろ。
 自由になる部分と言えば口だけで、だからマキは惨めに哀れに、もはや我慢が限界であることを叫ぶしかない。
「えー、そんなこと言っちゃっていいんですか部長? みーんな見てますよお?」
 からかうように部員の声が飛ぶ。みっともなく取り乱す部長の姿に、また部室の中に笑い声が広がってゆく。
 部員の中に、誰ひとり、マキを助けようという者はいない。
 もはや県大会準優勝の功績も、部長としての尊厳も奪われて、マキは無防備に広げさせられた股間を震わせ、猛烈な尿意を懸命に堪えるばかり。
 トイレ、オシッコ、とはしたない言葉を繰り返し、哀れに声を上げる少女の苦悶と喘ぎが響く。
(オモラシは、オモラシだけは嫌……っ)
 追い詰められた思考は、マキの頭の中から他のまともな選択肢を奪い去ってゆく。
「おねがい、お願いしますっ、オシッコさせてください……っ!! もうっもうホントに、本当にダメなのぉ!!」
 こんな卑屈な態度、マキは今まで誰にも見せたことがない。
 オシッコ、トイレ、漏れちゃう。迫る崩壊の時から少女のプライドを守るための必死の訴え。
 けれど恥を忍んでの懸命の懇願も、部員たちは冷笑して返すばかりだ。
「部長~、さっきからそればっかりじゃないですかー。やだな、10分前ももうダメぇ~限界ぃ~って騒いでたのに、アレ嘘だったんですか?」
「そうそう、やればできるって。マキちゃんいつも言ってるよねぇ? ……あと3時間半だっけ?」
 告げられる解放までの『残り時間』は、絶望的なまでに遠い。下腹部に押し寄せる尿意の波は刻々と高まり、既にマキの乙女の水門は緩み始めていた。大きく広げられたままの脚では通常の我慢すら難しい。
 猛烈な尿意の波に抵抗しようと力を込めるたび、下半身をぴったりと包み込むスパッツの布地がたわみ、皺を寄せる。
 紺色のスパッツの股間の合わせ目部分は薄く色を変え、いまなおじわじわと染みを広げおり、彼女の限界が間近なのは誰の目にも明らかであった。
 濡れてぴったりと肌にはり付く布地は、吸水性に優れた性質をいかんなく発揮して、布一枚に隔てられた真紀の股間をくっきりと浮かび上がらせている。少女の水門がいまにも内側の水圧に屈しそうになり、ひくひくっ、きゅうっ、とひっきりなしに伸び縮みを繰り返している様子まで丸見えであった。
「だっだめッ、ダメぇ、でっ、出ちゃうっ!! 出ちゃうぅッ~~……ッ!!」
 ひくひくひくっ、きゅうううぅんっ、ぷくっ、ぷくんっ。
 大股開きにされたマキの股間、スパッツの合わせ目が大きくうねる。括約筋にありったけの力を込め、女の子の水門を閉ざそうとする少女の健気な努力が丸見えだ。
「ぁ、っあ、あぁあッ」
 がくがくと身体を揺らすマキ。それに合わせて、彼女に縛りつけられた椅子の足ががたがた床の上を跳ねて、ボルトを軋ませる。
 きつく歯を噛み締め、懸命に最後の瞬間を先延ばしにするマキ。しかし部員たちの視線は冷ややかだ。
「ちょっとお部長、ウルサイいっすよぉ」
「ホントだよね。さっきから出ちゃう出ちゃうってそればっか。何度も言ってるじゃない。マキちゃん? ちゃんとオシッコは『トイレ』でってさ」
 マキの足元には、彼女達が言う『トイレ』が用意されている。
 昨年の大会、部創設以来の快挙となった表彰台の上で受け取った、銀色の準優勝カップ。
ちょうど、大股開きで脚を椅子に縛りつけられたマキの股間の真下。耐えきれなくなった羞恥のほとばしりをしっかり受け止められるよう絶妙に計算された位置に、銀色のカップは配置されていた。
 『マキちゃんのオシッコトイレ』と、無造作にマジックで大書きされたコピー用紙が糊で貼り付けられて。
「くぅ……ウゥウウ……っは、は、ぁ、はあはあっ、あっ、あ、ダメ、ああっあっだめえ、出ちゃう、出るっ、オシッコでちゃううう……!!」
 自らの努力の結晶、長い労苦の果てにつかみとった栄光を踏み躙られる屈辱にも、しかしもはやマキは拘泥する余裕を持たなかった。
 強力な利尿作用を持つ健康茶は、いよいよその本性を剥き出しにして、猛烈な勢いで少女の全身を駆け巡り、老廃物を残らず濾しとってマキの下腹部へと流れ込みつつあった。
 直接排泄器官を攻め嬲るようなすさまじい尿意は、腹部に鈍い痛みすら伴うほどで、マキの思考を根こそぎ奪い去ってゆく。
 きらきらと輝く銀色のカップ――血のにじむような努力で勝ち取った栄光。それを、漏れる寸前のオシッコを受け止めるトイレがわりにする――そんな選択、絶対にありえないはずなのに。
「ぁぁ、あっあ、あダメ、お、お願い、出ちゃう、もう漏れちゃう!! なんでもいいから、これ、ほどいてぇ!!」
「っ、ぬ、脱げな、っ、ふ、服、汚しちゃうッ……!! っも、もう、っ、な、なんでもいいから、どこだっていいからあ!! ちゃっ、ちゃんとオシッコさせてえ…!!」
 まるで、羨望のように。椅子の下に置かれた銀の準優勝カップを見つめてマキは声を絞り出す。
 『マキちゃんのオシッコトイレ』――血の滲むような努力の果てに勝ち取った栄光のトロフィーは、羞恥と屈辱で沸騰しきった思考の中、いまやマキにとって排泄のための容器にしか見えていないのだ。
 銀のカップにまたがり、このままここでオシッコをすることを、少女は心から切望していた。
「こ、これっ、ほどいて、ほどいてよ!! 早くぅ…!! ふ、服、汚しちゃう…!! こ、このままじゃ、ぬげな、ぃ、オシッコできないからぁっ……!! はやく、はやくぅうう!!」
 ひくん、きゅううぅんっ、ぷしゅっ。しゅるるるっ……
 恥ずかしい水音を響かせながらのマキの懇願に、部員たちは顔を見合わせた。
「……うわ…マジ?」
「ちょっと引いたかも……ありえなくない?」
「捨ててるよねー、いろいろ」
 氷点下の視線で、軽蔑の眼差しが注がれているのも気付かずに。このまま、ここでオシッコをする気満々で、準備まで始めた部長を見て、部員達はますます冷ややかな態度を強めていく――。
「はっ、はや、はやくっはやくうぅ…!!」
「煩いなあ…はい、ほどいたよ? これでいいんでしょ」
「…ッ、は、ぅ、ふ、ぁあああああッ……♪」
 背中でかがみ込んだ部員が、面倒そうに告げる。腕を固定していたロープが床に落ちるや否や、マキはスパッツの股間を思い切り握りしめていた。
 椅子の足ががりがりと床の上を滑る。すっかり色を変えた紺色の体操服が、押さえこんだ手のひらの下でじゅうっと湿り気を滲ませた。しゅるしゅると細く開いた水門から熱い滴を洩らし続ける股間を懸命に握り締め、マキは激しく身悶えする。
「ぁ、あっああ、あっあ、だめ、出る、でるう…ッ!! ぁっあ、だめ、出ちゃう、漏れ、ちゃ、ぅ、っ、は、っはやく、はやく、こっちも解いてよぉ…ッ!!」
 左手こそ解放されたが、もう一方の手を縛めるロープは依然健在だ。せっかく自由になった手も、いまは猛烈な尿意に苦しむ股間へと押しあてられ、女の子の我慢の応援で塞がってしまう。
「だって、どこまでとか言ってないじゃん。片っぽ解けてるんだからもう勝手にしてよ。マキちゃんの面倒見てる暇ないの、私達」
 軽蔑を込めた視線がマキに突き刺さる。部室のの片隅でみっともなく尿意を叫び続け、マキに対する部員たちの信頼は完全に失われていた。
「くぁあぅ……ッッ」
 マキはわずかなロープの隙間を使い椅子の天板に股間を擦りつけ、身体を伸び縮みさせて尿意を堪える。左手は脚の付け根をぎゅうっと覆い、揉みしだくように動いて少しでも水門の負担を和らげようとしていた。女の子がおしっこを我慢するための、ほとんど本能的な動作だ。
 片手だけ自由になったところで、椅子の上から立つこともできないし、足と腰を縛り付けた結び目は椅子の背中側だ。
 せめて両手が自由ならばまた話は違っていたかもしれないが――限界の尿意を堪えたまま慎重に指先を使う作業なんかできるはずもない。左手はそれ以外のことにかかりきりなのだ。
「ぁあ、あぁっぁ……っ」
 歯を食いしばり唇を噛んで、喘ぎをこぼすぼやけるマキの視界に、銀色のカップが映る。地面に飛び散らんとしている恥ずかしい噴水を、受け止めてくれる容器、入れ物。
 『マキちゃんのおシッコトイレ』。無造作に張りつけられたラベルが、少女の羞恥を猛烈にくすぐる。
(だ、だめ、もうダメ、我慢できない…ッ)
 暴れ出した下腹部に満杯の恥水を堪えるため、マキはギュウッとスパッツの上から股間を押さえつけた。がたがたと椅子を揺らし、腰を振りたてるようにして耐える。
 すでに何度も先走りをチビらせた股間の布地は、言い訳の聞かないほどに湿っている。
 もしも、マキの着ているものが、今や漫画にしか出てこないような前時代的な体操服――いわゆるブルマーであれば、股間を覆う股布の所に指をひっかけて真横にずらし、そのまま放水するという、女の子の窮地の緊急避難、せめてもの建前だけでも、排泄の準備を整えることが可能だったかもしれない。
 だが、腰から膝上までをぴったりとカバーするスパッツでは、もはやどうすることもかなわなかった。どうあっても避けようのない悲劇――苦痛すら伴う限界我慢からのオモラシ。
 それを回避せんとマキの身体は本能的に動いていた。
 恥ずかしいオシッコを、床に撒き散らすことだけは、避けようと。
「、ぁああ、だっだ、だっ、だめええ、待って、待って、まだ駄目……!!」
 脚の付け根をヒクつかせ、全力をもって水門を閉ざす活躍筋に力を篭める。マキは、股間を押さえていた手を離した。
 紺色の布地の奥からは緩んだ水門を震わせ、じゅじゅじゅじゅぶぶぶと猛烈な熱い水流が噴出し始める。
 オシッコまみれの手を伸ばして、マキは床に置かれた銀色のカップを掴み取り、それを大きく開いて固定された脚の付け根へと押しつけた。
「はぁああああ……ッ」
 『マキちゃんのオシッコトイレ』。そう書かれた、県大会準優勝のカップの中めがけ、羞恥の噴水が解き放たれる。
 布地が引っ張られて肌に密着し、股間パッドの位置もずれていたため、ほとんど遮るものもなく、マキのおしっこは布地一枚をそのまま通り抜け、激しい水流となって噴き上がる。

 ぶじゅじゅじゅうじゅっじゅ!! ぶじょじょぼぼぼぼぼぼぅ!!

 銀色に輝くカップの中に、はしたない水音が響いた。
「はぁあああああ……ッ」
 陶酔にも似た、天にも昇らんばかりの甘い喘ぎ声。
 緩む唇、うっとりとした表情。股間を突き抜ける解放感にマキの心が躍る。絶妙な角度で――本人にはそんな意図はなかったかもしれないが、股間から吹き上がる水流はほとんど外にこぼれずカップの中に注ぎ込まれていく。
「うっわぁ、本当に出しちゃってる……」
「ここどこだか分かってるのかしら……?」
「ねえねえ、誰か写真、証拠撮っといてよ。ほら、はやくっ」
 クラスメイトの視線を余所に、凄まじい勢いで噴き上がる水流は、カップの中へ激しく叩きつけられ、じょぼじょぼぼぼと泡立ちながらその水位を増す。
 銀色のカップを満たす、羞恥の熱湯、黄金色の液体はみるみるカップの縁までせり上がってくる。地方大会の準優勝ということで、片手で持つには少々重いほどの大きなカップだったが、健康茶の利尿作用で我慢を続けていたマキが溜めこんだ熱水がこんな小さなカップで収まりきるわけがない。

 ぶじゅじゅじゅぶじゅうううううじゅぼぼぼじゅごおおおおぉお……!!

「はぁああああん……っ♪」
(オシッコ……出てる、…おしっこ…気持ちイイ……っ)
 我慢に我慢を重ねたマキの並々ならぬ規模もものだった。スパッツを貫通してカップの中に叩きつけられる恥ずかしいオシッコは泡立ちながら銀色のカップを満杯にして、縁ぎりぎりまで盛り上がってきた。
 その上でなお、マキのオシッコはまるで終わる気配を見せなかった。許容量を超えて注ぎ込まれた恥水はあっさりとカップの縁を乗りこえて、じょばじょばと床に溢れだす。銀のカップを満たすマキの羞恥の噴水は、まるでシャンパングラスのよう。
「ちょっと…なにやってんの!! どんだけ出せば気が済むの?」
「うわー……オモラシとか、信じらんない……っ」
 部員達が声を上げて距離を取る。
 そんな彼女たちの姿すら、もうマキには届かない。恥骨を震わせる途方もない解放感とともに、ただただ下半身から噴き出す羞恥の熱湯に身をゆだね、足元のカップへと注ぎ込むことに夢中になっていた。
 下品な欲望を優先し、自分の栄光すら台無しにして。噴き出す黄色い羞恥が、銀色の栄光を染めていく。
 部長の肩書を失い、その権威も尊敬も地に落ちて。ただ、恥ずかしいオモラシ少女となったマキのオシッコは、銀色のカップから溢れ落ち、床一面に水たまりとなって広がりつづけた。



 (初出:シズクのおとツイート 加筆再録)
[ 2015/06/07 23:27 ] 小ネタ | トラックバック(-) | コメント(-)

体育倉庫の中で 


“――こんなトコロでなんて、絶対にダメなのに……!”

 それが、少女たちの偽らざる本音だった。
 内側からは脱出不可能の密室と化した体育用具倉庫。空調も不十分で蒸し暑い中、持ち込まれていたお茶は全部飲んでしまった。そして、それから2時間。皆の我慢はもはや限界に達していた。
 前時代的なデザインである体操着から伸びたまぶしい太腿をもじもじと擦り合わせ、胸のゼッケンが読み取れなくなるほどに服の前をぎゅううっと引っ張って。体育座りで俯く唇からは、荒い吐息と艶めかしい喘ぎがこぼれる。
 オシッコ我慢の牢獄と化した体育倉庫の中で、少女たちはありったけのプライドを振り絞り、迫りくる尿意に懸命に耐え続けてきた。それでもなお、倉庫のたった一つのドアが開く気配はない。
 困惑と羞恥に揺れる皆の視線は、倉庫の中央に置かれた、防災用のバケツからじっと離れない。むろん、そんなものあり得ないとばかりに知らんぷりを決め込んでいる少女もいるが、それでもこの状況で意識せずにいるなんて不可能だ。
 ご丁寧に、バケツは倉庫の床に頑丈に固定され、倉庫の中央からまったく動かせない状態にされている。せめて。せめて周囲の視線を遮るものさえあればまた話も違うのだろうが、用具の大半を取り除かれてがらんとしたわずか8畳ばかりの体育用具倉庫ではそれも難しいことだった。
 ここまで都合よく用意された状況。それらがどんな意図で用意されたものか、少女たちにも察せないはずがない。と、なれば、その裏に隠された悪意や欲望についても、容易に想像することができた。
 その思い通りになるなんて、少女のプライドにかけて、避けねばならないことだったろう。
 けれど――
 バケツの中には、すでに泡立つ黄色い水面が揺れている。少女たちのうち、3人がすでにここでオシッコを済ませていた。迫りくる尿意に耐えかね、我慢の限界を訴えて。バケツをまたぎ、誰からも姿を隠せない状態で、羞恥の噴水を激しく金属容器の中へと注ぎ込ませたのだ。我慢に我慢を重ねた激しいオシッコは、すでにさして大きくはないバケツの4分の1ほどを埋めている。
 ――ここに、異性の視線があればまた話は違っていただろう。こんなところでオシッコなんて、死んでも嫌! と、最後まで乙女の意地を貫いてしまう子もいたかもしれない。
 しかし。お互いに顔も見知ったクラスメイト、しかも同じ少女どうしということもあって、この場に閉じ込められた皆が皆、お互いの切羽詰まった窮地を嫌でも理解できてしまった。

“もうだめ、おトイレ、我慢できない――”

 気心の知れたクラスメイトの前であるからこそ、本来ありえない選択肢を避けようとする最後の一線はもろくも崩れてしまう。「もう無理! 駄目なの、ごめんなさいっ!」と心は甘え、下半身の欲望に屈してしまうのだ。まったくもって、絶妙なまでに少女たちの心理を知り尽くしたセッティングと言えた。
 普段、清潔な女子トイレの個室の中で、慎み深く行われている、秘密の排泄行為。体育倉庫の隅に置かれたバケツで行われるには、あまりにも非常識、非日常。しかし一度その前例さえ作られてしまえば、その心理的抵抗はぐっと小さくなってしまう。
 じゃぼじゃぼと音を立てて注ぎ込まれる黄色い水流、限界我慢からの解放によってもたらされる至福の表情。他人のトイレ姿を間近に見せつけられることは、する側される側どちらにとっても猛烈なまでの、イケナイ誘惑を引き起こすものであった。ましてここにいる全員が張り詰めた下腹部を抱え、足元の付け根を握りしめ、膝立ちのかかとにぐりぐりと股間を押しつけるような状況である。気にするなという方が無茶である。
 まして。決意とともに倉庫の真ん中に向かうクラスメイトの状況を察し、顔を背けようにも、もともと手を伸ばせばすぐ届くような場所だ。
 じっと息をつめていれば今から『おトイレ』をしようとしている子の『オシッコの準備』の動作全てが、息遣いや身じろぎ、体操着を捲り下着を下ろす衣擦れの音まで聞こえてくる。
「んっ……」
 またもひとり。羞恥の極みに至った少女が、真っ赤な顔を俯かせて倉庫の中央に向かう。体操着の前をぐいぐいと引っ張って、せめて身体を隠そうとしているが、その分背中側が大きくまくれ、後ろからは紺色の布地に包まれた可愛らしいお尻がぷるぷると震えているのが丸見えだ。
 少女は意を決した表情で、下半身を覆う布地を引き下ろし、古びたバケツを跨いでしゃがみこむ。長時間の我慢で汗に湿った下着と体操着がくるんと丸まり、足に引っかかる。
 白い喉が蠢き、かすかなうめきと、堪えていた息をふっと抜くと同時、剥き出しの股間の中央、ひくっと震えた薄桃色の部位から、凄まじい勢いの水流が噴射されてバケツの中に叩きつけられる。

 ぶしゅうっ!! びじゅっ、ぶじゅぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ……!!

 まるで上下さかさまになったクジラの潮吹きだ。最初の時の空のバケツの底を叩くかん高い反響こそなくなったものの、黄色い噴水は水位を増したバケツの中の水面を直撃し、飛沫を跳ねさせ激しくぶつかって、白い泡を立てる。
 みな年頃の少女たちだ。限界まで我慢した女の子のオシッコが、男子達の想像するような慎ましやかでささやかな「ちょろちょろ」などという生易しいものではないことは、十分に知りつくしている。
 曲がりくねった水路を持つ男のそれと違い、女性の排泄器官は膀胱と直結したごく短い水路である。
 長時間の密室への閉じ込めと、我慢の果てに、下腹部からぷっくりとせり出すまでに膨らみきった乙女のダムはその内側に猛烈な水圧を溜めこみ、伸びきった膀胱はその反動で猛烈な勢いで収縮を試みようとする。
 凄まじい尿意は文字通り、少女の足の付け根の『水門』で支えられているといっても過言ではない。だからこそ、はちきれんばかりに膨らんで、乙女のダムが水門を開いた瞬間の放水はすさまじいものとなった。
 金属製バケツの反響効果も伴って、噴水は体育倉庫の中いっぱいに、ぶじゅ!!びじゅっ!! じょぼぼぼぼぼ!!と恥ずかしい音を響かせ続ける。
 それに驚き、慌ててせめて、音だけはできるだけ静かにさせよう――などという配慮ですら、裏目であった。排水孔に力をこめて、健気に勢いを調節しようとしても、むしろ出口を細めた結果膨らむ水圧によって勢い良くオシッコをバケツの外へと飛ばしてしまう結果になった。
「あっあああっ」
 バケツに跨ったまま、少女の困惑の声が上がる。
 ふらつく足もと、限界までの我慢から解き放たれた排泄の解放感で言うことを聞かない下半身。
 勢いよく跳ねあがった水流はバケツの縁を超え、激しく前方、1mばかりを飛んで体育倉庫の床を直撃する。実に豪快な「はみション」だ。
 とても乙女のものとは言えない、みっともない『お粗相』に、少女はますますパニックになるばかり。
 床を直撃するオシッコの勢い――そのあまりの様子に、他の生徒たちが尿意を堪える腰の動きもさらに激しいものとなる。目の前でクラスメイトが繰り広げる、
(んんッ……はぁ……ッ)
 尿意からの解放を、色・音・匂いまで含んだ五感で訴えかける特等席最前列で見せつけられているのだ。鉄壁の我慢もたちまち緩み、下着に恥ずかしい黄色い染みを広げてしまう。体操着を握りしめる指はさらにきつく力を込め、紺色の布地の上から股間を押さえる手はなお激しさを増す。
 まだ、バケツの上にまたがっている少女がいるというのに――早くも「次」「その次」とばかりに腰を上げる少女たち。体育倉庫の中で繰り広げられる羞恥の宴は、なお終わらない。


 (了)


 (シズクのおとツイートより加筆再録)
[ 2015/06/07 01:50 ] 小ネタ | トラックバック(-) | コメント(-)

入院中の女の子と看護師さんのお話 

 ツイッター投稿より加筆再録。
 実在の職業とはかんけいありません。




 足を骨折して入院することになった女の子。
 幸い手術はしなくてすんだものの、ベッドから起き上がることができず、トイレにも立てない。看護師さんには何かあったら呼んでくださいねと言われているけれど、恥ずかしくてそんなことは言えなかった。尿意はどんどん強くなり、必死になって我慢する。それでもついに限界になり、パジャマの脚の付け根を激しく前押さえ。
 面会はなく、病室は個室。危機を脱するには目の前のナースコールを押すしかない。けれど、押し寄せる尿意の波に股間から手が離れない。
 涙を浮かべて必死に堪える女の子。緊急事態を知らせるナースコールは目の前だ。けれど、でも。羞恥は膨らみ、指先が止まる。これは看護師さんに「オシッコがしたいです」と知らせるためのスイッチだ。おしっこが我慢できないので、おトイレの手伝いをしてくださいと、白衣の天使を呼びつけるものに他ならない。
 おしっこしたいなんて知られたくない。我慢できないなんて聞かれたくない。顔を赤くして、枕を噛み、パジャマの股間を握り締め。羞恥と躊躇の挟間で、下着にはじわじわと黄色い染みが滲んでゆく。
 ついに押されたナースコール。ちょっと間をおいて駆け付けてきた看護師さんに、真っ赤な顔で俯き、消え入りそうな声で「ぉ、おトイレ……もれちゃう……っ」と訴える女の子。「……オシッコ?」看護師さんに訊ねられ、消え入りそうに小さくなってうつむく。
 けれど。個室の外のトイレまで連れて行ってもらえると思っていた女の子は、パジャマと下着が脱がされて悲鳴を上げる。
 剥き出しになった股間を隠そうとする女の子を制し、看護師さんはベッドの上の女の子の股間にガラス製の容器をあてがう。白い肌の、なめらかな未発達の少女の曲線に、ぴったりと合う排泄のための器具。シビン。
 検査のため、おしっこも調べなければならないのだという。看護師さんの手によって、小さく閉じ合わされた秘密の場所が押し開かれ、透明なガラスの容器が白い足の付け根に押し当てられる。
 ここで、このままオシッコをしろと。そう言われているも同然の仕打ち。女の子は狼狽し、激しく抵抗をあらわにする。
 けれど、もはや少女の身体のほうは、勝手にオシッコの準備を終えていた。ぐっとあてがわれたガラス器具の内側めがけ、ほぼタイムラグなく激しい飛沫がほとばしる。
 ぶじゅじゅじゅうううう!! 噴き出す黄色い熱水は、泡を立てて透明なガラス容器の壁にぶつかり、跳ね返って飛び散って、じゃぼじゃぼと下品な音を響かせた。我慢に我慢を重ねた、猛烈なおしっこ。股間にあてがわれたガラス容器は、本来だれからも秘密にされねばならない女の子の排泄を、おしっこの瞬間を、間近で見るための器具と変わりない。ベッドから起き上がれずに済ませる排泄は、実質的におねしょとそう大差ない。
 横に置かれたガラス容器の中、泡立つ黄色い濁流はみるみる水位を増してゆく。猛烈に我慢を続けて濃縮され、痛み止めなどの薬のせいで色も濃くなった下品なおしっこ。
 透明なガラスのなか、遮るものなく、女の子のおしっこは続く。様子を見るためという名目で、毛布で隠すこともしてもらえず。女の子はベッドの上に横になった不自然な体制での、羞恥の排泄を強制され続けた。

 ◆ ◆ ◆

 シビンの中に、我慢に我慢を重ねた結果であろう猛烈なオシッコがほとばしる。ガラスの容器の底を叩くのは、色濃く湯気を立て泡立つ奔流。少女らしい羞恥と排泄への抵抗から、この小さなおなかの中に、精一杯我慢を続けてきたのであろう。そのことをはっきりと窺わせるほどに、目の前のおしっこは激しくまた鮮烈だ。
 少女が目に涙を浮かべ、俯いた顔を紅潮させ、肩を震わせ、羞恥と開放感のせめぎ合う狭間で、熱い吐息をこぼす様子の一部始終を、看護師の女性はじっと羨望の眼差しで見つめていた。
 病院勤務の激務の中、折からの人手不足も手伝って、看護師の女性はまったく時間に余裕を持たない。今日、彼女はシフトについてから、まだ一度もトイレに立てていないのだ。
 急遽、穴の開いたシフトの代行を求められ、家からの出がけに最後にオシッコを済ませたのはもう16時間近く前。摂取した水分は全身を巡り、白衣の下腹部は長時間の我慢で煮詰められた特濃オシッコでパンパンになっている。
 その量、推定で1リットル以上。
 酷使されつづけた括約筋は熱く疼き、はりつめた膀胱は鈍く痛む。我慢し続けたおしっこは、まるでたっぷり水を吸った砂のように重い。
 おしっこの出口を、閉じ合わせた太腿でぎゅっと押さえこみ、女性看護師は白いタイツの膝を何度も何度も擦り合わせる。すりすり、もじもじ。きちんとした大人として、清潔な病棟で勤務する白衣の天使として、前押さえなんかできるはずがない。精一杯、けれど心からの我慢の仕草。
 けれどシフトは残り2時間。まだお仕事はぎっしりと詰まり、激務の中で排泄は許されないのだ。
 あまりにも目の毒であると分かっていながら、女性看護師は目の前の光景から目が離せない。鮮烈なまでに目の前で繰り広げられる、盛大で激しい少女のオシッコ。限界我慢からの開放感に震える少女の顔は、羨望にすら感じられた。
 これは検査のために必要なことで、決してそんな目的ではないはずなのに。看護師はあえて、毛布などを使って少女の排泄から視線を遮ってやることをしなかった。
 ちゃんと、おしっこするところ、見せて頂戴。無情な宣告に俯く少女の顔が、みるみる赤くなるのをじいっと見つめ。羞恥に歪む少女の顔に、ほんの少しだけ、悪魔めいた昏い嗜虐心を満足させて。
 白衣の天使の仮面の下で、こっそりと哀れな少女を責めさいなむ。
 同時に、白衣のスカートの下で腰が揺れ動く。たぷん、たぷんと恥骨の上のダムが揺れる。
 早く私もオシッコしたい。早く楽になりたい。苦しむ自分を置き去りに、排泄欲求を解消してゆく少女を、羨望と、嫉妬で見つめながら。
 白衣の天使は、その脆くも妖しい仮面の下で葛藤する。
 今すぐ、自分の白衣のスカートをまくり上げ。少女からこのシビンをもぎ取って、タイツと下着を引き下ろした自分の恥ずかしいところを押しつけて。
 その中に、自分を苦しめるオシッコを残らず噴射、注ぎ込んでしまいたいという、下卑た欲望が、女性の瞳に妖しく揺れる。
 天使と悪魔、ふたつの相反する感情がせめぎあう中。
 必死に、懸命に下腹部の衝動を堪え、葛藤の中、女性看護師は激しく身もだえと足踏みを繰り返す。



 (初出:@kurogiri44 ツイッター 加筆修正)
[ 2015/05/03 13:26 ] 小ネタ | トラックバック(-) | コメント(-)

我慢しながら掃除・2 

ツイッター連載風味に短く区切ったらどうなるかと思った実験作。
シチュエーションは某AV(牛乳浣腸モノ)を参考にしました。





殺風景な体育館は、梅雨時特有の湿った匂いを籠らせていた。
壁際に並ばされた少女たちは、皆落ち着きなく身をよじり、小刻みに足踏みを繰り返す。衣擦れの音や喘ぎ声を抑え、こぼれそうになる弱音を飲み込む少女たちは皆、表情に疲労の色を滲ませていた。



頭上の時計を見れば、時刻は20時を過ぎている。夏場といえど窓の外はすっかり暗くなり、かすかに響く霧雨の雨音。少女たちの年齢を考えれば、すぐにでも家に帰らせねばならない時刻。しかし少女達はいまだ、解放される様子がない。



「全員、並んで。用意をしなさい!」
ジャージ姿の教師が笛を吹き、床に積み上げられた雑巾を示して鋭く指示を飛ばす。
しかしそうして号令は掛かったももの、少女たちはみな壁のそばにかたまって、顔を赤らめ、ぎゅうっと体操服のまえを押し下げているばかりだった。



そう。少女達は全員、体操服の上しか身につけていない。幼い下半身はスパッツどころか、下着すら身につけることを許されず、まったくの素裸なのだ。下半身においてはそれは徹底され、体育館用の内履きも、靴下すら履くこともなく、素足を強制されていた。



ジャストサイズの体操服は、普通にしているとおへその下あたりまでの丈。当然、女の子の一番大事な部位までは隠してくれない。羞恥心の強い思春期の少女達が、もちろんそれで平気なわけがない。



少しでも肌をを隠そうと、少女達は体操服の前を引き絞るようにして、牛っと引っ張り、脚の付け根を隠そうとするのだが――十分に大きいとは言えない体操服では、前を引っ張ればその分背中側が持ち上がって、今度はかわいらしいおしりが丸出しになってしまう。



「聞こえなかったの! 壁から離れて用意をなさい! いつまでたっても終わらないのよ! それでもいいの、あなたたち!?」
再び強く吹き鳴らされるホイッスル。強い声音の叱責が少女たちを打ち据える。



もしも、他者の視線が紛れ込んでいれば、それだけで大騒ぎになるだろう、あまりにも異常な姿。……しかし、理不尽な要求に声を上げて抵抗するべき少女たちは顔を赤らめ、もごもごと口の中で小さく抗弁するばかりで、反論の声は酷く小さかった。



壁に背中を向け、丸見えのお尻を見えないようにして。体操服の前をきつく握りしめ、少女達は赤く染まった顔をうつむかせていた。思春期特有の、蕾が花開く寸前の禁忌の青い果実。少女たちの発育はまちまちであり、股間にほのかな淡い茂みを覗かせている者もいた。



……それでも彼女達の多くはまだ、穢れ一つなくつややかな白い肌を見せるばかりだ。あどけない表情を羞恥に彩り、困惑と戸惑いの中でうつむきながら、切なげに息をこぼし、細い脚をしきりにモジつかせている。



「はああ……っ」「ぁあっ……」「んっ、あ、だめ、ぇ……っ」
少女たちの身じろぎは激しさを増す。体操服の上から、切なげに下腹部をさすり、たまらないというようにきつく脚の付け根を押さえこむ。



唇を震わせる少女達の下腹部を堅く張りつめさせ、ぱんぱん膨らんだ恥ずかしい液体が揺れる。たぷんと音を立てそうなほどに溜まり切った恥ずかしいオシッコは、今日一日、トイレに入ることを許されずにいた結果なのだ。



幼い下腹部を膨らませてしまうほどに募った尿意のまま、下半身をかばうことも許されずに、少女たちはいよいよ追い込まれていた。



確かに、体育館には異性の目はない。
しかしその代わりとばかり、右に3台、左に3台、都合7台ものカメラが三脚に載せられ、無機質なレンズを少女たちに向けていた。



複雑な電子制御をされているらしきカメラは、まるで意志を感じさせるかのように次々と、壁のそばで悶える少女たちにレンズを向け、照準を合わせてその姿を映像に収めていく。半裸姿の現役の○学生をリアルタイム無修正で捕える、異様なレンズ。



そして、そこから伸びた大きな集音マイク。鳥の巣みたいな大きなマイクは、少女たちのかすかな吐息や、あえぎを飲み込む小さな唇、体を寄せ合わせる衣擦れの音すら、余すところなく拾い上げているのだろう。



増設された強い照明の下、床に広げられた大げさな機材は、まるで未来の機械。有り得ないとは思いながらも、少女たちは匂いや温度まで収集されているかのような錯覚すら覚えていた。



これらの映像機材はただの記録用であるという。収録された映像は全て厳重に管理され、外部に公開されることはないと説明されてはいたものの、それをまともに信じている少女はほとんどいない。



無慈悲に過ちなく事実を記す機械の瞳は、ある意味で、男性の目よりもよほど強烈だ。自分の姿が余すところなくカメラに収められ、記録されてしまうということは、これからずっと、無数の人々に自分の痴態をさらけ出すことに他ならない。



低くうなりを上げながら動き続けるカメラによって、さらに強く羞恥を呼び起こされ、少女たちはますます委縮してしまう。



「んっ……」「はぁあ……っ」「くぅ……っ」
吐息、喘ぎ、かすかな呻き。響く少女たちの声とともに、ぎし、ぎしと床を軋ませる足踏みの音。



少女たちの体操服のゼッケンには、名前やクラス表示はなく、代わりに3桁の数字が記されていた。
数字や並びには一見して規則性は見当たらず、おおよそ三〇〇番代から、上限は七〇〇番代後半といったところ。



概して小柄な少女のほうが数字は小さいようにも見受けられるが、背の高く発育も良い少女が、緩やかに膨らんだ胸で持ち上げるゼッケンが『389』であったりする一方で、低い方から数えた方がよさそうな、野暮ったい黒縁眼鏡の線の細い少女が『743』などという大きな数字を付けていたりもする。



また、同じ番号の少女がいないというわけでもないようだった。敢えて言うならば――数字の少ない少女のほうが、より落ち着きなく体をよじっていたり、激しく太腿を擦り合わせていたり、堪らないとばかりに飛び跳ねていたりといった様子が強く見受けられた。



「どうしたの! はやくしなさい! 終わらなかったら帰れないのよ!! それでもいいの!?」
体育館の隅で、ジャージに袖を通した教師が怒りをのぞかせて叫ぶ。叩きつけられるような大声に、少女達は身を竦ませた。



気が進まないというのも当然だろう、異性の目こそないとはいえ、下半身を覆い隠すものは何もないのだ、少し身動きすれば乙女の大切な場所がちらりと覗いてしまうのは間違いない。むしろちらり程度で済むのなら、まだマシな方だ。



皆、もはや限界に近い状態で、さらに恥ずかしいものを堪えているのだ。このまま下手に動けば、女の子としてありえないほどに、もっとも恥ずかしい姿を晒してしまうのは間違いない事だった。



およそ5分。その間にも刻一刻と募る生理的欲求は少女たちを突き動かすのに十分だった。お互いに顔を見合わせ、少女たちは悲痛な表情でゆっくりと動き出した。片手で体操服の前を引っ張りながら、よちよちとおぼつかない足取りで前に進み、床の端に積まれた新品の雑巾を拾い上げる。



「んっ……」
募るに尿意は下腹部を堅く張りつめらせている。もうしゃがむのも辛いのか、床に置かれた雑巾を拾うのにも小さく呻きをあげ、びくりと身体を緊張させる少女もいる。



下腹部をかばうようにしてもたもたと膝を曲げる者もいれば、延ばした足先で雑巾を引き寄せようとするお行儀の悪い生徒もいた。けれどその誰もが、思うように動くこともできず、かわいらしいおしりを揺すり、なまめかしく腰をクネらせ続けている。



「くぅ、ぅう……ぁあ……っ」
胸のゼッケンに『543』と記された少女は雑巾を掴むや否や、その場に動けなくなって座り込んでしまった。体操服の前ごと腕を脚の付け根に挟み、ぎゅううううっと押さえつける。もじもじとお尻が揺れ、きつく唇が噛み締められる。



「はやく、もたもたしない!」
叱責とともに鋭い笛の音。急かされるように、少女達は苦労しながらも雑巾を手に、体育館の隅へと移動した。動けなくなっていた少女達も、何とか立ち上がり、お尻を突き出しよちよち歩きのアヒルのような格好でどうにか所定の位置につく。



一列に並んだ少女たちを、カメラのレンズが順にねめつける。マイクが角度を変え、床からの反響音を拾う位置へ移動。望遠レンズが伸び、股間を押さえつける少女たちの手をアップに収めた。
「いやあ……」「見ないで、撮らないでよぉ…っ」



右端のカメラが、すでに腿の内側に不自然な汗をかいている『623』番の少女を目ざとく見つけ出した。スクープとばかり他のカメラも首を捻り、集中的にレンズを回転させる。
「っ………」



羞恥に言葉を失い、その場にしゃがみ込んでしまった『623』の少女。体操服の前を思い切り引っ張り、かかとに直接、脚の付け根を押し当てる。息が荒くなり、ぎしぎしと身体が上下。それでもしゅる、しゅうう、とかすかに細い場所を水が通りぬける音を、マイクが拾い上げる。



「――揃ったわね。じゃあ、はじめなさい」
無慈悲な教師の号令が響く。少女達は躊躇いながら、しかしそれには逆らえなかった。恐る恐る、ゆっくりと、体を折り曲げて――床に手をつき、四つん這いの雑巾がけの姿勢をとった。



瞬間。
「っあぅ、っ……!!」「ふぁあ……」「ぁぅううっ……!!」
切なくも甘い声が次々と上がった。



しゅ、しゅう、しゅるるる……いくつもの水音が跳ね、ゆかにぴちゃぴちゃと水滴が散らばる。カメラはいよいよ好奇の視線をむき出しにして、つぎつぎにレンズを切り替えながら、少女たちを片端から映像に取り込んでゆく。



「あ、あっあ…くぅうっ」
片手を突きながら雑巾を握りしめ、もう一方の手は裸の股間、足の付け根を直接、きつく抑え込む。何よりもきつく唇を噛み、危険な姿勢のままで猛烈な衝動に耐える、耐える、耐える。



けれど。何も身に付けていない下半身は、わずかな空気のそよぎすら敏感に感じ取り、ぴくんと激しく反応した。漏れそうなオシッコを我慢したまま、まさにトイレに入る格好と同じ状態で、なお猛烈な尿意を我慢し続けているのだ。その苦痛と言ったら計り知れない。



オシッコが漏れそうな下腹部を抱えたまま、手をついて四つん這いになるのはそれだけで、懸命に押しとどめる我慢の均衡を崩す行為だった。雑巾がけの体勢になッた瞬間、抑え込んだ指の間からみるみる黄色い滴があふれ、、しゅるる、しゅううと可愛らしく水流が漏れ出す音が響く。



『397』番の少女もその一人。片手だけ手をついて、もう一方の手で足の付け根を、体操服越しに抑えようとするが――不安定な体勢でバランスも取れず、しかも足を閉じようとするものだから姿勢を保つこともできずに、少女の足の付け根からは我慢しきれずに恥ずかしい奔流が吹きあがる。



「あ、っやあ、出ちゃう、出ちゃ…っぁあああっ」
がくがくと腰を振りながら、崩壊するダムの水門を押さえ込もうとする少女。しかし、下着すら見に付けることを許されぬ下半身は、一旦堰を切った恥ずかしい熱水の噴射をせき止めることは不可能だ。



スタート地点から動くこともできないまま、オシッコを始めてしまった少女たちが、およそ半数。
けなげに雑巾がけを始めようとして腰を持ち上げ、四つん這いになって足に力を入れた瞬間、股間の緊張がゆるみ、はげしくオシッコを床めがけて噴射させてしまう少女もいた。



まるで道路の散水車。、そうやって――床をたっぷり濡らしておくことで、掃除の効率を上げるのだと言わんばかりの姿。思春期の女の子にとって、あまりにも酷な姿は、しかしカメラの望遠レンズで無修正高画質のまま記録されてゆく。



床に勢いよく叩きつけられる黄色い水流は、今日一日我慢を強いられたことをくっきり示すほどに濃いものだ。びちゃびちゃと我慢できずに噴き出し、ホースで水撒きでもしているかのようだ。



高級品のタオルと言ってもまったく違和感のない、白い新品の雑巾が、恥ずかしいオシッコを吸ってみるみる黄色くなってゆく。漏らしたてのオシッコはまだ温かく、床に広がる広大な水たまりと、オシッコの匂いは、さらに少女たちの尿意を誘う。



しかし、これで許されるわけがないのだ。自分自身で派手に汚してしまった床を、床上に広がるクラスメイトのおしっこの水たまりを、彼女達は綺麗になるまで拭き清めなければてしまわなければならない。時間までに綺麗に出来ていなかったら、掃除はまた最初からやり直しだ。



汚いなんて言っていられなかった。体育館のそこらじゅうに設けられたカメラが、少女たちの恥ずかしい瞬間を仔細漏らさず録画せんと動き続けているのだ。この地獄のような時間を、少しでも早く終えるには、必死にオシッコを我慢しながら手を動かすしかない。



羞恥に顔を歪め、耳まで赤くなった少女が雑巾を動かし、床の恥ずかしい水たまりを拭く――そのすぐそばから、また限界を迎えた少女の一人が激しくオモラシをして、床をびちゃびちゃと汚してしまう。一度の崩壊はすぐに連鎖を招き、あちこちで断続的にオモラシが頻発した。



我慢しすぎたせいか、勢いが激しすぎるのか。しゃがみ込んだ足の間から前方へ、1m近くも勢い良く前で飛ぶおしっこは、体育館の床の上に強くぶつかって跳ねる。他の子が漏らして広げたばかりの水たまりに勢いよく直撃し、白く泡を立てるほどだった。



「何をしてるの!! それくらい我慢できないの!?」
「立ち止まらないて動きなさい!! 終わらないわよ!!」
「服から手を離して! きちんと掃除をしていないものには罰を与えます!」



ジャージ姿の教師、指導官の叱責に、少女たちは小さな頬を羞恥に染めながら、雑巾を両手で押さえ、床を拭き始める。この上でなお慎み深く、トイレなどというはしたない欲望に屈しない、乙女たること――それが少女達に求められているのだ。



急いで終わらせよう――そう考えたのかもしれない。脚の付け根に力を込め、雑巾がけの姿勢で走りだした『473』番は、体育館の真ん中までたどり着かないうちに失速し、足をもつれさせて倒れこんでしまう。



手が震え、力を失って思い切り顔から床に突っ伏して。痛いと声を上げる暇もなく、衝撃に、ずっと緊張させていた下半身から力が抜ける。「あ、あっだめ、だめ、出ちゃダメえ!!」お尻を高く持ち上げた格好――ちょうど、女の子の大事な場所が皆に丸見えになる体勢だった。



慌てて手で押さえようとするが、間に合わない。まだ何も生えていない、つるんとした足の付け根、細く綴じあわされた女の子の隙間がプクリと膨らみ、天井にめがけて弧を描くように羞恥の噴水がほとばしる。



ぶじゅしゅうぅうううーーーーっ!!本物の噴水とそっくりに勢いよく波打つ噴水は、薄黄色い飛沫を体育館の真ん中に飛び散らせる。「あ、あっ、あ、あっ」言葉も上手く発することができずに、押さえようとした手にぶつかって、おしっこはさらに大きくまき散らされた。



指の隙間から何本にも分かたれた水流が、少女の体操着にまで降り注いでゆく。びちゃびちゃと吹き上げる噴水の真下で、自分のおしっこの水たまりの中に、少女の身体が沈んでゆく。



『632』番は思い切った行動に出た。ずっと握りしめていた雑巾を直接、足の付け根に抑え込つけるようにして、お漏らしを始めたのだ。どうせ漏らしてしまうなら、それはある意味で効率的な判断だったのかもしれない。



容赦なく噴き出すオシッコを雑巾に吸わせてしまおうと考えたのだろうが――我慢の限界までため込んだオシッコが、雑巾一枚で吸収し切れるわけがない。見る間に黄色く染まってゆく雑巾から、ばちゃばちゃと地面に飛び散ってゆく。



羞恥にあえぎ股間を押さえようとするものだから、手指にも力が入り、黄色く染まった雑巾は握りしめられるばかりだ。たっぷりとオシッコを吸った雑巾を絞っているのと変わらない。絞るそばから女の子の出口から噴き出すオシッコが、さらに濃く雑巾を染め上げてゆく。



時計の針はかちりと動き、カメラが忙しなく身を震わせる少女を捉える。もはや体育館はどこにレンズを向けようと、被写体に事かかなかった。



断ちこめるおしっこの匂いに耐えかね、とうとうしゃがみ込んで自分からオシッコを始めてしまう少女を、脚の間からほとばしる猛烈な水流の噴射から、うつむき紅潮する顔まで、しっかりとレンズに収め、マイクで激しい水流の音すら拾い上げる。



胸のゼッケン――『557』番。屈辱的な検査で完璧に把握されてしまった、乙女の下腹部のダムの許容量、その限界まで貯め込んだ恥ずかしい液体を、残らず床へと噴きつけて。白い手が握りしめた雑巾は黄色く染まって、ぽたぽたと恥ずかしい雫を垂らしていた。




(初出:書き下ろし)

[ 2013/06/09 21:37 ] 小ネタ | トラックバック(-) | コメント(-)

路地裏のお話。 


(ヤバい……)
 もう12月にもなろうというのに、汗が首筋を伝う。
 朝が寒かったのでいつもより厚着をしてきたのも良くなかった。コートならぱっと脱ぐこともできるが、タイツはそうもいかず、汗ばんだつま先が靴の中で気持ち悪い。
 気ばかりが焦るものの、思うように歩みは捗らず、行く先はまだ遠い。
 余裕はもう残されておらず、有り体に言って危機的状態、ピンチであった。
 そもそも乙女の慎みとして、こんな事態に陥らないように常日頃から努めておくのは当然であろう。映画みたいなピンチからの一発逆転よりも、そんなピンチを招かないように、普段から気を付けておくことのほうが現実ではよっぽど大切なのだ。
 それを怠ったのだから、文句は言えない。でも、そう気付けるのは大抵は切羽詰まってからのことであり、後悔したって後の祭りなわけで。
 まあ何が言いたいかと言うと、要するに。

 私――佐々木春香は、今とても、オシッコがしたい。

(うぅ……)
 トイレ。比喩抜きで、女の子にとっての人生の重要課題の一つだ。男性諸氏には思いもよらないことだろうけれど、どんな場所でもぱぱっと済ませてしまえる男の子とは違って、女の子にとってのオシッコのお手洗いというのはとても大切で重要で、なによりも必須のものである。
 考えてみて欲しい。トイレの無い場所で丸一日、24時間を過ごさねばならないと言われた時、楽なのは男女のどちらか?
 男の子がそこいらで立ってオシッコを済ますのは、『まあ仕方ない』『そういうもの』として受け入れられるのに、たとえ切迫した事情があったとしても女の子がそんな事をするなんて『はしたない』『みっともない』『恥ずかしい』『あり得ない』のだ。
 そして今まさに、私はその危機的状況にある。
 脚の付け根は痺れるように疼き、尿意からの解放を急かしてくる。一秒ごとに増してくる下腹部の重みを堪えながら、そっと周囲を窺う。
 ひとけの少ない住宅街とは言っても、街中に私の求めているものがあるはずもない。このあたりには公園も学校もコンビニも見つからない。あるいは私が見落としているだけなのかもしれないけれど、そのために来た道を戻って探し回るような時間の余裕はない。
 一刻も早くトイレを見つけて、そこで緊急を要する用を済ませなければならないのに――そのための場所はどこにも見当たらないのだ。
(んっ……)
 ぶるる、と身体が繰り返し限界を訴える。意識せずに震えだす下半身は、2時間ドラマのラスト15分で崖の上に追い詰められた犯人みたいな状況だ。
 少しでも早くこの住宅街を抜けて、コンビニか何かのある大通りに出ないと――本当に間に合わなくなってしまう。
 とは言えここは天下の往来。あまりみっともない格好は出来ない。本当ならもう、両手でぎゅうっと脚の付け根を押さえる『ママ、オシッコ!!』の格好をしてしまいたいくらいなのだ。
 不自然な内股と小さな歩幅でひょこひょこと歩く私の格好は、相当みっともない格好になっていることは疑うべくもなく。せわしなくかかとを踏み鳴らしてしまう足は、意識せずとも人目につかない薄暗い路地裏のほうへと向いてしまうのだった。
(…………えっと)
 そんな具合だから、『その場所』が目に入ったのもただの偶然でしかなかった。車が一台通れるくらいの細い道の傍ら、区画整備の不具合で出来た、家と家の間のちょっとした隙間。陽の指さない行き止まりの路地だった。
 奥行きはざっと5メートル。今は半分ゴミ収集場のような感じでに使われているらしい。ネットを被ったゴミバケツの陰には、汚れたビールのケースのようなものも積まれており、ちょうど通りからの視線を塞ぐ遮蔽ができている。
 身体を屈めてしゃがみ込めば十分に、周りから見えなくなるだろう。
 都合良く左右の家にも窓は見当たらない。ほんの数分くらいなら、よっぽど運が悪くなければ誰も通りがからないだろう事は明らかだった。まして、こんな路地裏の隅っこをいちいち覗きこむようなことはまず絶対にしないだろう。普段なら気にも留めず通り過ぎていたに違いない。
 まさに、今の私にとって、そのための準備されたようなおあつらえ向きの場所だった。
 我知らずのうちに、手がスカートの前をぎゅっと押さえる。
「………はっ!?」
 じゃり、と。ごくごく自然な動作で、踏みだした脚が一歩前へと進んでいた。
 何のためらいもなくそちらへと向かおうとしていた自分に気付いて、私は慌てて首を振る。かあっと頬が熱くなるのが分かった。
 この、人気もなく静かでひっそりとした、落ち着いてしゃがみ込むのに最適な物陰で、いったい私は『ナニ』をしようとしていたのか。
(……、いや、いやいやいや。待て、落ちつけ私。……いくらなんでもこんなトコでってのはマズイでしょ。乙女としてさぁ。……うん、ない。……ないない。ありえないって!!)
 動揺した頭がぐるぐると意味のない否定の言葉を繰り返す。
 が、その一方で、『ありえない』と打ち消したその思考に従って立ち去ってしまうべき足は、地面に張り付いたまま動かなかった。
(だ、だって、ここって、普通の路地じゃない。ねえ? ……ほら、確かに誰も見てないし、気付かないだろうけど……こんなトコでなんて……女の子としてちょっと終わってるよねえ。まだ、その、もう少しも我慢できないってわけじゃ……ないんだし。第一、紙とかも無いじゃない? ……いや、ティッシュだっても、持ってるけどさ……それはほら、もっと別のところで困った時のための用意だし……)
 いざ意識し出すと、もうそこを『そのための場所』として見てしまうことは止められなかった。一度トイレを目の前にしてしまえば、もう我慢がきかないものなのだ。女の子ってやつは。
 止めたはずの小さな足踏みが再開する。腰をよじってしまいながら、私はその路地裏の中を何度も何度も路地裏の中を確認してしまう。
 無論のこと、だれの視線もない。
 つまり――誰にも見られることなんか、ない。
(そ、そもそも我慢できるとかできないとかそういう問題じゃなくてっ、ちゃんと、とっ、トイレまで、が、我慢しなきゃだめなんだって話で……!! こ、こんな、トコじゃ……だ、誰かに見られちゃうかも、だし……じゃなくて!! 見られるとかいう以前に、ここで、お、オシッコ、しちゃう……なんてのが、絶対にナイって……!!)
 きゅん、と下腹部がイケナイ疼きをあげる。
 幼稚園の子みたいに、我慢がきかなくなっていた。ぎゅっと唇を噛み、踏みとどまろうとするのに――むしろ身体はその正反対に、オシッコの準備を始めてしまう。
 私の身体は、小さな路地裏をトイレと同じ『オシッコを出来る場所』として認識してしまっていた。ただそこに立っているだけで尿意はちりちりと脚の付け根に集まり、鉄壁に保っているつもりだった我慢の心は脆くひび割れてゆく。
 今すぐに、ここに下着を下ろしてしゃがみ込んでしまいたい。
(ち、違うでしょ。ほら!! ば、馬鹿な事考えてないで、ちゃんと、トイレ……探さなきゃ……!!)
 乙女の理性を奮い立たせようと叱咤するが、羞恥心すらもう正常な働きを放棄していた。ずっしりと下腹部にのしかかる重さが、私の足をここに縛り付けているかのようだった。
(っ……だ、だから、ダメだってば……)
 もちろん、ここは本来女の子がおしっこを許される場所ではない。そんな事は分かっている。でも、ここには誰にも気付かれずにこっそりとトイレを済ますための条件は十分以上に揃っているのだ。
 このままいつ見つかるとも知れないトイレを探しだす苦労を思えば、この誘惑はあまりにも抗いがたい。

(……オシッコ……っ)

 例えば、あの、大きなポリバケツ。
(えっと……ちゃんとしていて中がヒビ割れたりしてなきゃ、こぼれないで中に溜まってくれるよね……。蓋すれば、匂いも分からなくなるし……さすがに大きさは十分――というか、いくらなんでもあのバケツ一杯になるくらいたくさんオシッコは出ないって。確かに相当我慢しているから結構な量かもしれないけど……)
 例えば、その隣の、くしゃくしゃの新聞紙。
(紙なんだし、少しくらい水を吸収してくれる、よね? でも、スポンジじゃないんだしやっぱりびちゃびちゃになるかも……それに記事の写真……この前のチャリティコンサートの記事じゃん……うぅ、写真だけど、あそこにオシッコって……やだなあ)
 例えば、横倒しになって転がる空のビール瓶。
(……多分、ずっとここにほったらかしだし、雨とかが溜まったんだって思ってくれるかも……。でも、あんなちっちゃい瓶の口……上手く、オシッコを入るかな……そ、それに、んっ、あ、あの中に全部……入るかな……? も、もしたくさんオシッコ出し過ぎて、外に溢れちゃったりしたら……)
 例えば、丸めてネットに絡み付いたビニールのゴミ袋。
(ん、っと……た、確か、小学校の遠足の時に使った携帯トイレみたいにすれば良いから、何とかなるかも……ああ、でもあのゴミ袋、たぶん穴とか空いてるよね……それに、終わった後も……ここ置いといたら、中身が透けて見えちゃうかも……)
 ゴミ捨て場に転がる何もかもが、オシッコをするための器具に見えてしまう。どうすれば一番オシッコが気付かれないだろう、と想像することをやめられなかった。
 ここは本来、女の子がそんなことをしていい場所じゃないはずなのに。
(や、やっぱり一番よさそうなのはあのバケツ……かなあ。でも、あのバケツにするって、その、跨ぐか、脚を広げて――その、男の子みたいに立ったままオシッコ? うぅ、そんなのやっぱり恥ずかしい……っ)
 どうすれば、ここで一番うまく、オシッコができるか――そもそもそんな事に考えを巡らせる事自体が異常なのだということは、もう思い付けもしないまま。
 わたしは足踏みを続け、足を擦り合わせながら、路地裏でのオシッコの方法を思案し続けるのだった。




 (初出:書き下ろし)
[ 2012/11/25 12:45 ] 小ネタ | トラックバック(-) | コメント(-)